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第1章
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雑談などでよくある質問をまとめています。 合成・編成について質問1 質問2 ストーリー・クエスト攻略質問1 質問2 その他質問1 質問2 [部分編集] 合成・編成について 質問1 回答1 質問2 回答2 ストーリー・クエスト攻略 質問1 回答1 質問2 回答2 その他 質問1 回答1 質問2 回答2
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ログを保存していきたい場合には、@chsをご利用ください。 フレンド募集をする前に コメント欄での【煽り、叩き、晒し、荒らし】を禁止します。 このページではフレンド募集のみを行なってください。 名前 コメント
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ゾンビモードとは? ゾンビモードとは、無限に湧き出るゾンビたちと、人類の生存を懸けて戦うゲームです。 プレイヤーは残弾の少ないピストルを一丁だけ装備した状態でスタートします。 あなたの任務は、迫りくるゾンビの群れと戦い続けることです。 様々な武器やアイテムを駆使し、一分一秒でも長く生き残りましょう。 ゾンビモードが初めて登場したのはCod WaWで、当初はオマケ程度に考えられていましたが、想像以上に人気が出たため、 Cod BOではさらに強化されて再登場、ペンタゴンから月面基地まで進出するスケールの大きなコンテンツになりました。 そしてファンの期待に応えてBO2でも、派手な要素を増やした怪物たちと再び戦争を始めることができます。 ※前作からの追加項目※ 途中抜けした際ランキングに載らなくなりました。 ※注1:ホストが抜け、ホスト移動が成功したあとプレイを続けて自分の記録を更新できた場合はランキングに反映されます。 ※注2:ホスト以外のプレイヤーが抜けた場合、その時点でランキングに抜けたor抜けられた時点の記録が反映されます。 なのでその部屋でその後どれだけ記録を伸ばしてもランキングには残りません。(キャリアステータスには反映されます) ホストが退出した際、ホスト移動がされるようになりました。 退出等でプレイヤーが残り一人になっても、ゲームが継続可能になりました。 フレンドリストからの途中参加が可能になりました。復活は次ラウンドから。復活時は500P所持、ある程度ラウンドが進んでいる場合は1500P。 シアターが追加されました。他人のゲームプレイやスクリーンショットの撮影等可能。 味方プレイヤーがどこにいるか示している矢印のマークから味方がダメージを受けているかどうかがわからなくなりました。 作業台を使用して、アイテムを作ることができるようになりました。 ロビーランキングが廃止され、エンブレムシステムに変更となりました。 Tranzit プレイ人数:1~4人 今作の中心になるモードです。 オープンワールド形式の新ゾンビルールで、広大なフィールドを探索することになります。 バスが巡回しており、プレイヤーたちは停車するエリアで武器やアイテムを調達しながら戦います。 新要素として、各地にあるパーツを集めて作業台で工作することにより、探索に役立つ武器や装備を作成することができます。 ルートとは外れた場所に、隠された部屋もありそうです。 バスに乗り遅れても徒歩で移動できますが、狡猾な敵が待ち構えているので注意しましょう。 Survival プレイ人数:1-4人 WaW、BOのゾンビモードと同じ、クラシックなルールです。 ラウンドごとに強化されていくゾンビたちと、仲間が全滅するまで戦うことになります。 Tranzitに比べて小規模なマップが多く、比較的短時間で軽い気持ちでプレイできます。 Grief プレイ人数:2-8人 Survivalから派生した新モードで、 防護服姿のCDCチームと、背広姿のCIAチームにわかれる。 片方のチームが全員死亡し、もう片方のチームが一人でもそのラウンドを生き残った時点でゲーム終了。 プレイヤーの攻撃で相手チームを殺傷することはできないが、相手のプレイヤーは画面が濁る・のけぞり(この間は視点操作以外の操作は無効)・ナイフで攻撃された場合はその相手プレイヤーに攻撃された方向の逆方向に約歩幅一歩分のけぞる。 Turned プレイ人数:1-4人 DLCで登場した新モードで、 プレイヤーはゾンビか人間を操作する 1対3で人間1人ゾンビ3人と別れる。ゾンビを操作する側は マップの何処かにいる人間を探し攻撃して倒す。(ゾンビ側は人間の位置が壁越しに目視出来る) 一方人間側はゾンビの位置がわからない ただしショットガン系統の武器を装備し、倒す事ができる もしゾンビが人間を倒したら 倒したプレイヤーが ゾンビから人間に変わる(TURNする) 逆にゾンビに倒されると ゾンビ側に変わる。 ゾンビの移動速度が尋常じゃないので 人間側がなんだか理不尽な気もする。あまり人気ではないモード。 DIE RISE プレイ人数:1~4人 DLCで登場したスカイスクレーパーでのモード 3つの摩天楼を行き来しつつ、ゾンビの猛攻を耐えしのぐモード TRANZIT同様に謎解きが存在する。 壁武器が主体になってくる所 篭もれる場所や、作れるアイテム等豊富で戦い方も色々ある 狭い場所や高所からの落下でダウンすることもあるので 気をつけて移動すること MOB OF THE DEAD プレイ人数:1~4人 DLCで登場したアルカトラズ(収容所)でのモード 開放が必要な扉が多く、考えて開放して行かないといけない。 ストーリーが設定されていて、最終的には飛行機で飛び立って脱出するのが目的。 壁武器も豊富で、弾薬不足になることは少ない とても入り組んでいるマップで、うかつに動きまわると居場所がなくなり、追い詰められてしまう。 立ち回り、今するべきことを考えて動くこと 謎解きが複雑なので きちんと予習してから挑むこと BURIED プレイ人数:1~4人 DLCで登場したアフリカ、アンゴラ共和国が舞台のモード 新しいギミック、パークが豊富で、戦い方が様々なモード マキシスとリヒト-フェンの争いが集結するモードでもある。 作れるアイテムが最も多く、今までのゾンビモードに出てきたアイテムも存在する ここもまた、謎解きが複雑なので予習が必要。新しいギミックを頭に入れ有利に戦っていこう ORIGINS プレイ人数:1~4人 DLCで登場したフランス北部の戦場が舞台のモード これまでのゾンビモードの原点を描く今作最後のゾンビモード、登場するのはあの四人組。 追加された武器やギミックを利用し、ゾンビとの戦いを有利に進めよう。 高額となる扉や瓦礫が多く、そのほとんどが重要なので武器代やパーク代を考慮して開けていこう。 co-opでの謎解きには連携が重要になってくるので、事前に了解を取っておいた方が良い。
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作詞:ナタP 作曲:ナタP 編曲:ナタP 歌:巡音ルカ 翻譯:kankan 波浪靜靜搖晃 打壞那你曾見過的天空 遙遠朦朧的地平線 水花濺起 如歌聲般響著 就連重要的事物也會逐漸忘去 洗去傷痕 像久雨一般 在沉沒的世界到處游動 就像是把被切散的記憶 撮合般 你在無盡世界歌唱 我再也找不到你 WATERISE 早晨溫柔照耀 奪去那些你做過的夢 遠處漂浮的孤雲 染上赤紅 細細飄動 因為被綁住 所以去解開他 你生存的日子 被數重悲傷編織起 在毀壞的世界到處游動 游向滿溢的思念泡沫 你在溶解的世界之海中重生 我將與你一起歌唱 在沉沒的世界到處游動 就像是把被切散的記憶 撮合般 你在無盡世界歌唱 我找不到你 你再次活下去 我失去你 WATERISE
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キネクト用ソフトを除くXbox Oneの独占ソフト一覧です。 パッケージソフト ソフト名 開発/販売 補足 Ryse Son of Rome Crytek/マイクロソフト 海外レビュー Forza Motorsport 5 Turn 10 Studios/マイクロソフト 海外レビュー LocoCycle Twisted Pixel/マイクロソフト 海外レビュー Dead Rising 3 カプコン バンクーバー/マイクロソフト 海外レビュー Titanfall Respawn Entertainment/EA 360版有り(Bluepoint Gamesが担当) 海外レビュー Zoo Tycoon Frontier Developments/マイクロソフト 360版有り(ゲームオンデマンドのみ) 海外レビュー Forza Horizon 2 Playground Games/マイクロソフト 海外レビュー Forza5のゲームエンジン360版有り(開発元はSumo DigitalでForza4のゲームエンジン) Project Spark Team Dakota/マイクロソフト 基本無料のDL版有り Sunset Overdrive インソムニアックゲームズ/マイクロソフト 海外レビュー Killer Instinct コンボ ブレイカー パック Iron Galaxy/マイクロソフト 基本無料のDL版有り 海外レビュー Halo The Master Chief Collection 343 Industries/マイクロソフト 海外レビュー CHAOS;CHILD(カオスチャイルド) 5pb./MAGES. 科学アドベンチャーシリーズ Halo 5 Guardians 343 Industries/マイクロソフト Rise of the Tomb Raider Crystal Dynamics Gears of War Ultimate Edition 日本語版なし PSYCHO-PASS サイコパス 選択なき幸福 5pb./MAGES. Cobalt 2016年2月2日 Killer Instinct Season 3 2016年3月発売 Quantum Break Remedy Entertainment 2016年4月5日発売 Ori and the Blind Forest Definitive Edition 2016年春 Gears of War 4 2016年春にマルチプレイβ、秋発売 Fable Legends Lionhead Studios 2016年春にオープンβ ピーター・モリニュー氏退社後 初のFable Crackdown 3(ライオットアクト) 2016年夏にマルチプレイβ Halo Wars 2 2016年秋発売 ReCore 2016年内 Sea of Thieves 2016年内 Gigantic 2016年内 DL専用ソフト ソフト名 開発/販売 補足 Halo Spartan Assault 343 Industries / Vanguard Games/マイクロソフト 360版有り Max The Curse of Brotherhood Press Play/マイクロソフト Powerstar Golf Zoe Mode/マイクロソフト 基本無料 Crimson Dragon Grounding Inc. / Land Ho!/マイクロソフト 海外レビュー D4 Dark Dreams Don t Die アクセスゲームズ/マイクロソフト Below Capybara Games 発売日未定 インディーゲーム
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第一幕 Nr. 1 -導入 ローマの大通り。 後方の突き当りにラテラン教会がある。 右側前方にリエンツィの家。夜。 オルシーニが六人から八人くらいの貴族を連れてリエンツィの家の前にいる。 オルシーニ ここだ、ここだ。皆、うまくやってくれよ。 窓に梯子をかけろ。 (二人の貴族が梯子を立て掛け、開け放たれた窓から中に入っていく。) ローマ最高の美女はおれのものになるぞ。 そうしたら何と讃えられることか。 さっきの貴族たちがイレーネを家から連れ出してくる。 イレーネ 助けて!助けて!どうしたらいいの! オルシーニ家の人々 やあ、平民の家から誘拐するのは じつに愉快だ! イレーネ この悪党!よくもこんなことができるわね! オルシーニ家の人々 逆らわないでおくれ、可愛い子ちゃん。 みんなおまえの求婚者なんだからね。 オルシーニ おばかさん、おいで。そう怒らずに。 悪いことはしないから。まずは自己紹介が必要だな。 イレーネ 誰か助けてくれる人はいないの? オルシーニと彼の一族 ハハ、まったく美しい人だ!さあ、退散しよう! 彼らはイレーネを無理やり連れていく。コロンナが八人の貴族を連れて行く手を塞ぎ、オルシーニたちを押し返す。 コロンナ オルシーニだな。その娘をよこせ! オルシーニ 何と、コロンナか。いや、この子は渡さんぞ! コロンナ家の人々 コロンナ万歳! オルシーニ家の人々 オルシーニ万歳! コロンナ 娘を放せ! オルシーニ そんなら押さえてみろ! 彼らは戦う。アドリアーノが武装した手下を連れてくる。 アドリアーノ いったい何の争いだ?さあ、コロンナのために戦おう! (新たな戦い。) これは?何と!イレーネだ! 放しなさい!僕がこの人を守る! 彼は道をかき分けてイレーネのもとに急ぎ、彼女を解放する。 コロンナ いいぞ、さすが我が息子だ!彼女はおまえにやろう。 アドリアーノ 彼女に触らないでくれ!僕の命を捨ててもいい! オルシーニ たしかによくやった! だが、悪いが彼女はおれのものだ! 彼はアドリアーノにつかみかかる。 コロンナ (自分の味方に) こら、ぼさっとするな!叩きのめせ! コロンナ家の人々 コロンナ! また新たな戦い。 あまりの騒動に次第に大勢の民衆が集まってくる。 民衆 何たる騒ぎだ!争いはやめてくれ! オルシーニ まだやめられん! コロンナ 全員やっつけてしまえ! 民衆は石やステッキを振りかぶる。 民衆 コロンナを倒せ!オルシーニを倒せ! 誰もが争う。枢機卿が側近を連れて登場。 枢機卿 ならず者ども!争いはやめなさい。 神の使節たる私が静粛を命じますぞ。 コロンナ 枢機卿殿、教会にいらしてください。 大通りは我々だけで充分ですので。 枢機卿 何たる言い草! オルシーニ ミサでもやってろ。 とっとと出て行け! 枢機卿 破廉恥な! 私は神の使いですぞ! コロンナ 聖職者殿、ご退場願います! 民衆 冒涜者、ちゃんと聞け! 貴族たち 突進だ!枢機卿、道を開けろ! 戦いはますます激しくなる。枢機卿は争いの中に飛び込むが、民衆が守る。 リエンツィがバロンチェリとチェッコを伴って現れる。 リエンツィ 静かに! (民衆に) おまえたちは私に誓ったことを 忘れたのか? (民衆は枢機卿を助けた後、リエンツィの登場ですぐに争いから手を引く。貴族たちはリエンツィの周りを圧するような態度に驚き、彼の眼差しに人々は何も言えなくなる。) (貴族たちに) 教会の前を守るのが そなたらの役割ではなかったか? (イレーネはリエンツィのもとに走り、彼の胸に顔をうずめる。リエンツィは窓に立てかけられた梯子を見て即座に事情を察したようで、貴族たちに怒り狂った眼差しを向ける。) 分かったぞ、すべてはおまえたちの仕業だったのだな! かつてはまだあどけない少年だった私の弟を殺し、 今度は妹を辱めようとしたのか! おまえたちの悪行はとどまるところを知らぬのだな! 古い歴史を誇るローマ、世界の女王たる街、 それをおまえたちは盗賊の巣に変え、自ら教会を荒らしているではないか。巡礼者たちがもはや敬虔な祝典のためにローマに来ることがなくなってしまったからペテロの椅子は遠い彼方のアヴィニョンに移さねばならなかった。それもおまえたちが盗賊みたいに群がっているからなのだ! 誇り高きローマは荒れ果て、貧しく、汚されてしまった。そして哀れな男に残されたただ一つのものをおまえたちは奪ったのだ。泥棒のごとく人家に押し入って、 男を殺し、女の貞操を奪う。 周りを見たまえ、おまえたちが壊したものをよく見るのだ。 あの神殿や柱がおまえたちにこう語りかけるのが聞こえないか。「ローマは歴史ある、自由で偉大な街だったのに。 かつては世界を支配し、その市民は 王の中の王だったはずなのに!」と。 悪人ども、言いたまえ、今そのローマ精神はどこにある? 民衆 ああ、リエンツィ!リエンツィ!リエンツィ、万歳! 貴族たち 厚かましい!聞いたか? オルシーニ 黙ってはいないぞ。あいつの舌を引き抜け! コロンナ 勝手にしゃべらせなさい。愚かな戯言に過ぎないさ! オルシーニ 平民のくせに! コロンナ 書記殿、明日私の城においでいただきたい。 あなたのお美しい、ためになる演説に いくらかお支払いしようかと存じますので。 貴族たち ハハ!あの馬鹿者を笑ってやろう! オルシーニ 笑ってやろう! コロンナ 笑ってやろう! オルシーニ さぞ高貴な家の出なんだろうさ。 コロンナ それはまず間違いない! 貴族たち それ、偉大なお方を敬い申し上げろ。 何もできやしないが、口はうまいぞ! バロンチェリ、チェッコ、民衆 あいつらの侮辱を放っておくのですか? やつらに厳しい処罰を! リエンツィ いや、やめてくれ。 彼らが報いを受けるのは遠い日のことではない。 暴力に訴えるな。誓いを忘れてはいけない。 オルシーニ さてと、冗談はこれくらいにしようぜ。 戦いの続きをやって決着をつけよう。 コロンナ だが、平民の前でやるのはよそう。 夜明け前に門の前でやろうではないか。 オルシーニ 大勢の兵を連れて行くから覚悟しろよ。 コロンナ 槍を持って男対男の対決だ。 コロンナのために戦え! オルシーニ オルシーニのために戦え! 貴族たち コロンナ/オルシーニのために戦え! オルシーニ、コロンナ、貴族たち さあ、いざ出陣だ! 槍を持って馬に乗ろう! 暁の霧の中で、 オルシーニ/コロンナのために剣が抜かれる! バロンチェリ、チェッコ、民衆 あの不埒な連中の思い上がりもいいとこだ。 剣を手に戦おうというわけか。 あなたはいつになったらやつらに復讐して 我々に平和を返してくださるのですか? コロンナ家の人々 コロンナのために戦おう! オルシーニ家の人々 オルシーニのためだ! 貴族たちは人ごみをかき分けて去っていく。 リエンツィ (今まで黙ったまま考え込んでいたが) ローマのために! (民衆はさらにリエンツィのほうに近寄る。) やつらは門の外に出たな。 よし、閉め出してやろう! 枢機卿 リエンツィ、いつになったら本気で あの思い上がった貴族どもを打ち砕いてやるのです? バロンチェリ リエンツィ、あなたが約束された あの希望の日はいつ訪れるのです? チェッコ まったくいつになったら平和になって、 あの破廉恥どもから守られるのか。 民衆 リエンツィ、我々はいつも忠誠を守ってきました。 あなたこそ真のローマ人です。いつ我々を解放してくださるのですか? リエンツィ (枢機卿を脇に連れて行って) 枢機卿殿、よく考えてくれ。 神聖な教会を頼ってもいいのか? 枢機卿 目標をしっかりと見据えて、すべての中心に、 神聖なる指導者になってください! リエンツィ そうか、それならばそうしよう。貴族どもはまもなく 街から見捨てられる。その時が来たのだ! 皆の者、そなたらの家々には平和が訪れるだろう。 祈りを捧げて、眠りにつくといい。 だが、トランペットが 長く響き渡る音を聞いたら 皆起きて、ここに来るように。 ローマの子孫に自由を告げようと思うから。 だがローマ人にふさわしく 厳粛に、決して乱痴気騒ぎなど起こしてはならない! 来る日を歓迎しよう。 そなたらが恥辱から救われるように! 枢機卿 高遠な使命が行われている時、 私もそばにいて祝福いたしましょう。 近づきつつある日の出に祝福を。 我らの恥辱が復讐されんことを! バロンチェリ、チェッコ、民衆 あなたに心からの忠誠を誓います。 すぐにもローマが自由を取り戻しますように! 高遠な日よ、ようこそ。 我々の恥辱を晴らしたまえ! Nr. 2 - 三重唱 リエンツィ、アドリアーノ、イレーネ。 リエンツィ、アドリアーノとイレーネが残る。アドリアーノは非常に驚き、今までの間深く思いをめぐらせながら脇に立っていた。リエンツィは激しくイレーネを抱きしめる。 リエンツィ ああ、イレーネ。何があったのか話しておくれ。 無事かい? イレーネ 私、助けられたの。あの方よ。 あの方が私を解放してくださったの。 リエンツィ アドリアーノ、おまえがか!何ということだ、 コロンナ家の者が女性の名誉を救ってくれたのか? アドリアーノ 僕は正義のためなら命も捨てる覚悟でいます。 なぜそんなことを?僕をご存じないのですか? 僕は盗賊じゃありませんよ。 リエンツィ しかし、きみはなぜここにいる? コロンナ家の戦いに出なくていいのか? アドリアーノ あなたのお言葉を聞いてしまったものですから。 あなたが何を考えておいでなのか分かったのです。 あなたが誰なのか、僕はうすうす感じています。 でも、あなたの敵にはなれないのです! リエンツィ きみは高潔な人だと聞いている。 不品行のうわさなど何一つ聞いていない。 アドリアーノ、きみを友と呼んでもいいのか? アドリアーノ リエンツィ、何をなさろうというのですか? あなたはとても偉大な方のようだ。おっしゃってください、 いったいそのお力を何に使うおつもりですか? リエンツィ ローマを自由で偉大な街にし、 目覚めさせるのだ。 そしてきみが見下していた者たちを ローマの自由な市民へと昇格させるのだ。 アドリアーノ 恐ろしい、僕たちの血で贖うのですね! リエンツィ、僕らはそんなに卑しくはありません…。 (行こうとするが、イレーネが目に止まる。) だめだ、行けない。この心を 抑えることができたらいいのに! ああ、恐ろしくてならないのに、 逃げることができない! リエンツィ アドリアーノ、よく聞いてくれ。 私はかなり大胆な計画を考えているが、 きみの立場を悪くするつもりなどない。 私は掟に沿って 民衆を指導するだけだ。 きみたち貴族には泥棒から 真の貴族へと改心してもらい、 街の守り手、あるいは秩序の柱を務めてもらうつもりだが、 異論はあるか? アドリアーノ 僕は掟を忠実に守る 最初の貴族になりましょう。 しかし、あなたのお望みは 血によってしか得られないのでは…。 臆病な暴徒の怒りと そして、僕の兄弟や父の命を代償になさるのでしょう! リエンツィ 哀れな考え方だ!血などと!やめてくれ! 私は人が殺されるのを見たのだーだが、復讐はしていない! 私のかわいそうな弟、かわいい子どもだったあの子が テベレの岸でイレーネの花冠を持って 無邪気に遊んでいた時に、 何を勘違いしたか残酷にもあの子を殺してしまったのは 誰だっただろうか。身内を殺されたことを赦して 私が正義の守り手に任命したのは誰だっただろうか。 アドリアーノ ああ、ひどいことを!あれはコロンナだった! リエンツィ そうだ、コロンナ家の男だ!あの哀れな少年が 貴族のコロンナに何をしたというのだろうか。 血!そうとも、コロンナ家のアドリアーノよ、 弟の心臓から流れ出した血に 私は深く手を浸し、誓いを立てたのだ。 たとえ肉親を殺されようとも 決して復讐はすまい、と! アドリアーノ リエンツィ、あなたには尊敬を抱かずにはいられません。 ああ、どうしたらその罪を償えるのか。 リエンツィ アドリアーノ、友になってくれ。ローマ人になるのだ! アドリアーノ (感動して) ローマ人にですか?どうか僕を仲間にしてください! 自由なローマ精神は僕の心にも まだ息づいている。 崇高な喜びと 恥辱の抗いがたい苦痛を感じる。 すべての罪を償うために 僕はあなたに命を捧げましょう。 自由に満ちたローマへと、 幸福と喜びが僕を迎えてくれる! イレーネ 自由なローマ精神はあの方の心にも 息づいているようだわ。 何て嬉しいことでしょう、 今までの苦しみをすべて忘れそうなほどよ。 聖なる愛の絆が 私の心をあなたのほうへと引きつける。 自由に満ちたローマへと、 幸福と喜びが私を迎えてくださるんだわ! リエンツィ 彼の心にも 自由なローマ精神は残っているようだ。 崇高な喜びと 恥辱の抗いがたい苦しみを感じる。 誰がこんな恥辱に耐えられるだろうか。 友に民衆を解放しよう! ローマが自由を取り戻せば 幸福がきみに微笑み、偉大な人となるだろう! リエンツィ さあ、時間だ。高遠な使命を果たさねば。 アドリアーノ、きみに妹を預けよう。 きみは恥辱の危機から彼女を救ってくれた。 今一度守ってやってくれ。きみが高貴で自由な感覚を備えた人だと信頼する証として頼むのだ。 またあとで会おう。自由は間近だ! 彼は舞台の奥へと退場。 Nr. 3 - 二重唱 アドリアーノとイレーネが残る。 アドリアーノ お兄様は僕にきみを預けて行かれた。 ああ、きみ、僕を信頼してくれるかい? イレーネ 信頼しないはずがないわ。だって、あなたは 私の命の恩人ですもの。 アドリアーノ だけど、僕の名前はコロンナなんだよ。 きみにとってもお兄様にとっても憎むべき存在だよ。 逃げたくならないの? イレーネ どうしてわざわざそのいやな名前を口にするの? その名前を聞いたらあなたのことまで 怖くなるじゃないの。私の救い主なのに。 いらいらさせて、せっかく助けてもらった恩義を 忘れさせないでちょうだい。 アドリアーノ ああ、頼むからいまは悲しいことを言わないでくれ。 ローマにも僕たちにも危機が迫ってるんだ。 お兄様は素晴らしい精神の持ち主だね。ああ、でも! 僕は彼が破滅するんじゃないか心配なんだ。 暴徒に裏切られ、 貴族たちに失脚させられたら…。 ああ、イレーネ、そうなったらきみはどうなるだろう? だけど、万一のことがあったら僕がちゃんと守るよ。 肉親が何と言おうと構わない。 僕は命も財産もきみに捧げる! イレーネ それで、私が幸せになれると思って? アドリアーノ 何も言わないでくれ。 きみの幸福を考えるとどうしていいか分からないんだ。 でも、夜と死が襲ってこようとも 僕はきみに永遠の忠誠を誓うよ! アドリアーノ きみの優しいまなざしが 悩み多い人生を慰めてくれるんだ。 運命は僕ときみを 引き裂こうとしている。 でも、たとえ世界が崩れ、 あらゆる希望が断ち切られても 愛は私たちに 新たな拠りどころを与えてくれるんだ。 イレーネ 愛の幸せは悩みに満ちた世界に 喜びを与えてくれるわ。 運命は私たちを 引き裂こうとしている。 でも、たとえ世界が崩れ、 あらゆる希望が断ち切られても 愛は私たちに 新たな拠りどころを与えてくださるわ。 後方でトランペットが鳴る。 イレーネ ああ、何て気味の悪い響きでしょう! アドリアーノ 僕は慣れっこだよ。あれはコロンナの人たちさ。 激しい喧騒の中、ラッパ吹きを先頭に、武装したコロンナ家の者たちが歩いたり馬に乗ったりして通りに現れる。 イレーネ (家の中に逃げ込もうとして) ああ、あの人たち、獲物を捜してるんだわ! アドリアーノ 大丈夫、ここにおいで。僕がついているから。 オルシーニ家のトランペット。彼らも武装して馬に乗り、騒がしく通りに出てくる。 アドリアーノ 今度はオルシーニだ。泥棒根性の連中だよ。 みんな自信満々で戦いに出陣だ! みんなして殺人か破廉恥なことしか頭にない! ぞっとするよ。何と恐ろしいことだろう! 恐ろしくて動悸が打ってくるほどだ! でも、この感情が僕の心にあることに感謝するよ。 だって、いっそう僕の愛を強くしてくれるんだ。 アドリアーノとイレーネ たとえ世界が崩れ、 あらゆる希望が断ち切られても 愛は私たちに 新たな拠りどころを与えてくれる! 二人は固く抱き合う。 遠くから音を長く引き伸ばしたトランペットの響きが 聞こえる。 少し音が近づく。 イレーネ (抱擁から身をほどいて) まあ、あの響きは? アドリアーノ 気味が悪い! 音が近づいてくる。 いったいあれは何だろう? コロンナの戦いの合図じゃなさそうだな。 Nr. 4 -フィナーレ 旗手が登場、ラッパ吹きは旗手の傍らで音を伸ばしながら出てくる。アドリアーノとイレーネは脇に退く。家々から人々が飛び出してきて、広場はラテラン教会に至るまであっという間に民衆の群れで埋め尽くされ、歓声にあふれる。 民衆 (熱狂的に) 万歳、万歳、素晴らしい日だ! いよいよ時が近づいた!恥辱は拭い去られる! ラテラン教会の窓に暁の光が輝き、中からオルガンが聞こえてくると、民衆は興奮を静めてひざまずく。大通りはラテラン教会の前まで人で埋め尽くされる。 ラテラン教会からの合唱 眠れる人よ、皆目覚めよ。 喜ばしき知らせを聞くがよい。 天からローマを清め給う星が 新たな光を注ぐ! 見よ、かの星は太陽のごとく輝き、 はるか後世にまで勝利をもたらす! 恥辱は死に絶えて夜に沈み、 自由の光が喜びの日に輝く! 教会の歌が終わるまで人々は緊張の面持ちでひざまずいている。オルガンが再び鳴り響いたところで教会の門が大きく開かれ、中に司祭たちや聖職者たちがいるのが見える。リエンツィが枢機卿を伴って大階段を下りてくる。バロンチェリとチェッコ・デル・ヴェッキオがつづく。リエンツィは立派な衣装に身を包んでいるが、頭には何も載せていない。彼が現れると、民衆はさっと立ち上がり、熱狂的に歓声を上げる。 民衆 リエンツィ!リエンツィ、万歳! 救い主が近づく!苦悩はもう終わりだ! リエンツィ (厳かに) 新たによみがえれ、偉大なるローマよ! 自由になれ。ローマ人は皆自由だ! 民衆 ローマを自由に!すべてのローマ人に自由を! リエンツィ ローマが自由であるためには掟が必要だ。 すべてのローマ人は秩序を守るように。 暴力と強盗は厳しく罰する。 盗賊はローマの敵だ! ローマは今そうであるように、 思い上がった者どもには扉を閉ざすが、 平和をもたらし、掟に従う者には 温かく歓迎する。 敵はそなたらの怒りに触れ、 悪しき者は滅びよ。 巡礼が自由に、喜ばしく訪れ、 牧人がのんびりと羊を守る街となれ! さあ、掟を守ることを誓うのだ。 自由なローマ人は聖なる誓いを立てるのだ! 民衆 自由をもたらす救い主、偉大な英雄! リエンツィ、我々の誓いをお聞きください。 我々はローマを、かつてのように、 偉大で自由な街にすることを誓います。 この街を暴力や卑劣な行いから守るためなら 我々の最後の血を捧げることも厭いません。 ローマの名誉を汚す者には 破滅と死を! 人々が我々の先祖のごとく 偉大な精神へと生まれ変わりますように! チェッコ・デル・ヴェッキオが民衆の中から進み出る。 チェッコ ローマ人たちよ、我々が自由になれたのは ひとえに彼のおかげです。 ローマがかつてどうであったか、またどうであるべきか 教えてくださったのは彼です。 彼は我々を自由な民衆にしてくださいました。 どうか私の意見をお聞きください。 彼に王となっていただきましょう! 民衆 (興奮して) リエンツィ、万歳!ローマの王、万歳! アドリアーノ (独白。) かわいそうな方だ!王になどなれるだろうか。 皆激しく興奮するが、リエンツィが口を開くとすぐに静まる。 リエンツィ いや、王にはならない。そなたたちには自由であって ほしい。ここを支配しているのは聖なる教会だ。 秩序を管理するのは元老院だ。 だが、そなたたちが正義の守り手に 私を選んでくれるのなら そなたたちの先祖に目を向け、 私のことは民衆の護民官と呼んでほしい。 民衆、バロンチェリ、チェッコ リエンツィ、民衆の護民官たるあなたに祝福を! 我々の自由にお守りを! リエンツィは枢機卿の前にひざまずく。 枢機卿 聖なる父はあなたに祝福をお与えになります。 あなたこそは護民官にして平和の英雄! イレーネ 栄光に包まれたお兄様に祝福を! アドリアーノ (感動して) すべての祝福があなたにあるように! リエンツィ (立ち上がって) ローマ人たちよ、そなたらとそなたらの権利を 守ることを誓う。 ローマが末永く栄えるように! 民衆 自由をもたらすお方、救世主、偉大なる英雄! ローマ市民が皆あなたへの誓いを守らんことを! 民衆、イレーネ、アドリアーノ、バロンチェリ、チェッコ 我々はローマをかつてのように、 偉大で自由な街にすることを誓います。 この街を暴力や卑劣な行いから守るためなら 我々の最後の血を捧げることも厭いません。 ローマの名誉を汚す者には 破滅と死を! 人々が我々の先祖のごとく 偉大な精神へと生まれ変わりますように! 幕が下りる。 ERSTER AKT Nr. 1 - Introduktion Eine Strasse Roms, welche im Hintergrunde durch die Lateran-Kirche begrenzt wird; im Vordergrunde rechts das Haus Rienzis. Es ist Nacht. Orsini mit 6-8 seiner Anhänger vor dem Hause des Rienzi. ORSINI Hier ist s, hier ist s! Frisch auf, ihr Freunde. Zum Fenster legt die Leiter ein! Zwei Nobili legen eine Leiter an das Haus und steigen durch das geöffnete Fenster ein. Das schönste Mädchen Roms sei mein; ihr sollt mich loben, ich versteh s. Die beiden Nobili bringen Irene aus dem Hause. IRENE Zu Hilfe! Zu Hilfe! O Gott! DIE ORSINI Ha, welche lustige Entführung aus des Plebejers Haus! IRENE Barbaren! Wagt ihr solche Schmach? DIE ORSINI Nur nicht gesperrt, du hübsches Kind, du siehst, der Freier sind sehr viel! ORSINI So komm doch, Närrchen, sei nicht bös, dein Schad ist s nicht, kennst du mich erst. IRENE Wer rettet mich? ORSINI, DIE ORSINI Haha, sie ist schön! Nur fort ins Gemach! Sie schleppen Irene fort. Colonna mit 8 seiner Anhänger tritt ihnen entgegen und treibt sie zurück. COLONNA Orsini ist s! - Zieht für Colonna! ORSINI Ha, die Colonna! - Zieht für Orsini! DIE COLONNA Colonna hoch! DIE ORSINI Orsini hoch! COLONNA Nehmt euch das Mädchen! ORSINI Haltet sie fest! Sie kämpfen. Adriano kommt mit Gewaffneten. ADRIANO Was für ein Streit? - Auf, für Colonna! Neuer Kampf. Was seh ich? Gott! Das ist Irene! Lasst los! Ich schütze dieses Weib! Er bricht sich Bahn zu Irene und befreit sie. COLONNA Ha brav, mein Sohn! Sie sei für dich! ADRIANO Rührt sie nicht an! Mein Blut für sie! ORSINI Er spielt fürwahr den Narren gut! Doch diesmal ist sie noch für mich! Er greift Adriano an. COLONNA zu den Seinigen Nun, seht nicht zu! Schlagt los! DIE COLONNA Colonna! Neuer Kampf. Der Lärm hat allmählich eine starke Anzahl Volkes versammelt. VOLK Ha, welcher Lärm! Lasst ab vom Kampf! ORSINI Das fehlte noch! COLONNA Schlagt alles nieder! Das Volk greift zu Steinen und Stöcken. VOLK Nieder mit Colonna! Nieder mit Orsini! Allgemeiner Streit. Der Kardinal kommt mit Gefolge. KARDINAL Verwegne! Lasset ab vom Streit! Zur Ruhe ruf ich, der Legat. COLONNA Herr Kardinal, geht in die Kirche, und lasst die Strasse nun für uns! KARDINAL Ha, welche Frechheit! ORSINI Lest die Messe! Macht Euch von hinnen! KARDINAL Unverschämte! Ich, der Legat des Heil gen Vaters! COLONNA Fort, heil ger Rotrock! VOLK Hört die Lästrer! NOBILI Drauflos! Macht Platz, Herr Kardinal! Erneut heftiger Kampf. Der Kardinal kommt ins Gedränge, das Volk beschützt ihn. Rienzi kommt mit Baroncelli und Cecco. RIENZI Zur Ruhe! - zum Volke Und ihr, habt ihr vergessen, was ihr mir geschworen? - Das Volk, das den Kardinal gerettet hat, lässt sogleich bei Rienzis Erscheinen vom Streite ab. Die Nobili sind durch Erstaunen über Rienzis gebieterisches Auftreten und dessen augenscheinliche Gewalt über das Volk sprachlos gefesselt. zu den Nobili Ist dies die Achtung vor der Kirche, die eurem Schutze anvertraut? Irene eilt auf Rienzi zu und verbirgt ihr Gesicht an seiner Brust. Rienzi erblickt die Leiter am offenen Fenster und scheint sogleich zu verstehen, was vorgefallen ist. Er wirft den Nobili einen tödlichen Blick zu. Dies ist eu r Handwerk, daran erkenn ich euch! Als zarte Knaben würgt ihr unsre Brüder, und unsre Schwestern möchtet ihr entehren! Was bleibt zu den Verbrechen auch noch übrig? Das alte Rom, die Königin der Welt, macht ihr zur Räuberhöhle, schändet selbst die Kirche; Petri Stuhl muss flüchten zum fernen Avignon; kein Pilger wagt s, nach Rom zu ziehn zum frommen Völkerfeste, denn ihr belagert, Räubern gleich, die Wege. Verödet, arm, versiecht das stolze Rom, und was dem Ärmsten blieb, das raubt ihr ihm, brecht, Dieben gleich, in seine Läden ein, erschlagt die Männer, entehrt die Weiber - blickt um euch denn, und seht, wo ihr dies treibt! Seht, jene Tempel, jene Säulen sagen euch es ist das alte, freie, grosse Rom, das einst die Welt beherrschte, dessen Bürger Könige der Könige sich nannten! Verbrecher, sagt mir, gibt es noch Römer? VOLK Ha, Rienzi! Rienzi! Hoch Rienzi! NOBILI Ha, welche Frechheit! Hört ihr ihn? ORSINI Und wir? Reisst ihm die Zunge aus! COLONNA O lasst ihn schwatzen! Dummes Zeug! ORSINI Plebejer! COLONNA Komm morgen in mein Schloss, Signor Notar, und hol dir Geld für deine schön studierte Rede! NOBILI Haha! Den Narren, lacht ihn aus! ORSINI Lacht ihn aus! COLONNA Lacht ihn aus! ORSINI Er stammt gewiss aus edlem Haus. COLONNA Ganz gewiss! NOBILI Verehret ja den grossen Herrn, er kann zwar nicht, doch möcht er gern! BARONCELLI, CECCO, VOLK Hört ihr den Spott der Frechen an? Mit einem Streiche sei s getan! RIENZI Zurück, ihr Freunde, haltet ein! Nicht fern wird die Vergeltung sein! Zurück! Gedenket eures Schwures! ORSINI Nun denn, so macht dem Spass ein End ! Der Streit ist halb, wir fechten aus. COLONNA Nicht in den Strassen vor Plebejern, am Tagesanbruch vor den Toren. ORSINI Ich stelle mich mit voller Schar. COLONNA Die Lanzen vor, Mann gegen Mann! Zum Kampfe für Colonna! ORSINI Zum Kampfe für Orsini! DIE NOBILI Zum Kampfe für Colonna/Orsini! ORSINI, COLONNA, DIE NOBILI Hinaus, gerüstet zum Kampfe, mit Speer und Lanze zu Pferd! In Frührots nebligem Dampfe zieht für Orsini/Colonna das Schwert! BARONCELLI, CECCO, VOLK Zum Kampfe ziehn die Frechen das übermüt ge Schwert. Wann wirst die Schmach du rächen und schützen unsren Herd? DIE COLONNA Für Colonna! DIE ORSINI Für Orsini! Die Nobili entfernen sich unter grossem Getümmel. RIENZI der bisher in nachsinnendes Schweigen versunken war Für Rom! Das Volk drängt sich näher an Rienzi. Sie ziehen aus den Toren; nun denn, ich will sie euch verschliessen! KARDINAL Wann endlich machst du Ernst, Rienzi, und brichst der Übermüt gen Macht? BARONCELLI Rienzi, wann erscheint der Tag, den du verheissen und gelobt? CECCO Wann kommt der Friede, das Gesetz, der Schutz vor jedem Übermut? VOLK Rienzi, sieh, wir halten Treu! O Römer, wann machst du uns frei? RIENZI Den Kardinal beiseit nehmend Herr Kardinal, bedenkt, was Ihr verlangt! Kann stets ich auf die heil ge Kirche baun? KARDINAL Halt fest im Aug das Ziel, und jedes Mittel, erreichst du jenes sicher, sei geheiligt! RIENZI Wohlan, so mag es sein! Die Nobili verlassen bald die Stadt die Zeit ist da! Ihr Freunde, ruhig geht in eure Häuser, und rüstet euch, zu beten für die Freiheit! Doch höret ihr der Trompete Ruf in langgehaltnem Klang ertönen, dann wachet auf, eilet all herbei, Freiheit verkünd ich Romas Söhnen! Doch würdig, ohne Raserei, zeig jeder, dass er Römer sei! Willkommen nennet so den Tag, er räche euch und eure Schmach! KARDINAL Dem hohen Werke steh ich bei, dass segensvoll und heilsam es sei! Willkommen sei der nahe Tag, er räche unsre Schmach! BARONCELLI, CECCO, VOLK Wir schwören dir Gehorsam treu, und bald sei Roma wieder frei! Willkommen sei der hohe Tag, er räche uns und unsre Schmach! Nr. 2 - Terzett Rienzi, Adriano, Irene Rienzi, Adriano und Irene bleiben zurück. Adriano hat bisher in Staunen und stummes Hinbrüten versunken beiseite gestanden. Rienzi umfasst Irene mit heftiger Aufwallung. RIENZI O Schwester, sprich, was dir geschah, welch Leid dir Ärmsten angetan? IRENE Ich bin gerettet Jener war s, der mich aus ihrer Hand befreit. RIENZI Adriano, du! Wie, ein Colonna beschützt ein Mädchen vor Entehrung? ADRIANO Mein Blut, mein Leben für die Unschuld! Rienzi, wie? Kennst du mich nicht? Wer nannte je mich einen Räuber? RIENZI Du weilst, Adriano? Ziehst nicht hinaus zum Kampfe für Colonna? ADRIANO Weh mir, dass ich dein Wort versteh , erkenne, was du in dir birgst, dass ich es ahne, wer du bist, und doch dein Feind nicht werden kann! RIENZI Ich kannte stets nur edel dich, du bist kein Greuel dem Gerechten. Adriano! Darf ich Freund dich nennen? ADRIANO Rienzi, ha, was hast du vor? Gewaltig seh ich dich, sag an, wozu gebrauchst du die Gewalt? RIENZI Nun denn! Rom mach ich gross und frei, aus seinem Schlaf weck ich es auf; und jeden, den im Staub du siehst, mach ich zum freien Bürger Roms. ADRIANO Entsetzlicher, durch unser Blut! Rienzi, wir haben nichts gemein!... Er will gehen; sein Blick fällt auf Irene. Und kann ich gehn? Kann ich bezwingen dieses Herz! Weh mir, dass mich Entsetzen treibt, und doch ich nie sie fliehen kann! RIENZI Adriano! Hör mich, noch ein Wort! Nicht zum Verderben deines Standes ersann mein Geist den kühnen Plan; nur das Gesetz will ich erschaffen, dem Volk wie Edle untertan. Kannst du mich tadeln, wenn aus Räubern zu wahrhaft Edlen ich euch mache, zu Schützern und zu festen Säulen des Staates und der guten Sache? ADRIANO Ich bin der Erste, das Gesetz getreu zu üben und zu schirmen, doch an das Ziel der stolzen Wünsche gelangst du nur durch blut ge Bahn, durch eines feigen Pöbels Wut, durch meiner Brüder, meines Vaters Blut! RIENZI Unseliger! Blut! Blut! Mahne mich nicht an Blut! Ich sah es fliessen - noch ist es nicht gerächt! Wer war es, der einst meinen armen Bruder, den holden Knaben, als am Tiberstrande voll Unschuld er Irenen Kränze wand, wer war s, der ihn aus rohem Missverstand erschlug? Wer war es, den ich für diesen Mord vergebens um Gerechtigkeit anrief? ADRIANO Ha, Schande! Es war ein Colonna! RIENZI Ha, ein Colonna! Was tat der arme Knabe dem edlen, dem patrizischen Colonna? Blut? Ja, Adriano di Colonna, ich tauchte diese Hand tief in das Blut, das aus dem Herzen meines Bruders quoll, und schwur einen Eid! Weh dem, der ein verwandtes Blut zu rächen hat! ADRIANO Rienzi, du bist fürchterlich! Was kann ich tun, die Schmach zu sühnen? RIENZI Adriano, sei mein, sei ein Römer! ADRIANO begeistert Ein Römer? Lass mich ein Römer sein! Noch schlägt in dieser Brust ein freies Römerherz. Es fühlt der Grösse Lust, der Schmach gewalt gen Schmerz; zu sühnen alle Schande, weih ich dies Leben dir, im freien Römerlande winkt Glück und Freude mir! IRENE Noch schlägt in seiner Brust ein freies Römerherz. Vor solcher Wonne Lust verschwindet jeder Schmerz! Mit hoher Liebe Bande zieht mich mein Herz zu dir, im freien Römerlande winkt Glück und Freude mir! RIENZI Noch schlägt in seiner Brust ein freies Römerherz. Es fühlt der Grösse Lust, der Schmach gewalt gen Schmerz! Wer trüge länger Schande? Das Volk erheben wir! Wenn frei der Römer Lande, lohnt Glück und Grösse dir! RIENZI Die Stunde naht, mich ruft mein hohes Amt. Adriano, dir vertraue ich die Schwester. Du rettetest vor Schmach und Schande sie, so schütze sie noch jetzt! Dies ein Beweis, dass ich für edel, frei und gross dich halte! Bald seht ihr mich, das Werk naht der Vollendung! Er geht nach dem Hintergrunde ab. Nr. 3 - Duett Adriano und Irene bleiben zurück. ADRIANO Er geht und lässt dich meinem Schutz; o Holde, sprich, vertraust du mir? IRENE Held meiner Ehre, meines Lebens, mein höchstes Gut vertrau ich dir! ADRIANO Wohl weisst du, dass ich ein Colonna, und fliehst mich nicht, des ganzer Stamm ein Greuel dir und deinem Bruder? IRENE O, warum nennst du dein Geschlecht? Mir graut vor dir, vor meinem Retter, gedenke jener Stolzen ich, die nie verzeihn, dass du vor Schande ein Bürgermädchen rettetest. ADRIANO Ach, mahne jetzt nicht an den Jammer, der uns, der Rom bedroht! Dein Bruder, welch ein Geist! Doch ach! Ich sehe ihn zugrunde gehn! Der Pöbel selbst wird ihn verraten, ihn zücht gen wird der Nobili, und du, Irene, was dein Los? Doch, ha, dein Unglück sei mir Losung! Und jede Bande schwindet hin! Für dich mein Leben und mein Gut! IRENE Und wenn ich glücklich bin? ADRIANO O schweige! Vor deinem Glücke zittre ich! Es komme Nacht und Tod, und dein bin ich für ewig! ADRIANO Ja, eine Welt voll Leiden versüsst dein holder Blick; von ihr mit dir zu scheiden ist göttliches Geschick. Bräch auch die Welt zusammen, riss jeder Hoffnung Band, der Liebe Regionen beu n uns ein neues Vaterland. IRENE Ja, eine Welt voll Leiden versüsst der Liebe Glück; von ihr mit dir zu scheiden ist göttliches Geschick. Bräch auch die Welt zusammen, riss jeder Hoffnung Band, der Liebe Regionen beu n uns ein neues Vaterland. Trompeten hinter der Szene. IRENE Ihr Heil gen! Welche Schreckenstöne! ADRIANO Mir wohlbekannt Colonnas Scharen! Unter grossem Getümmel ziehen die Colonna gerüstet und teils zu Pferde über die Strasse. Voran Trompeter. IRENE nach dem Hause zu fliehend Weh mir! Sie suchen Beute! ADRIANO O bleib! Ich stehe dir zur Seite! Trompeten der Orsini, welche ebenfalls gerüstet und zu Pferde geräuschvoll über die Strasse ziehen. ADRIANO Das sind Orsinis Räuberscharen; die Übermüt gen, sie ziehn zum Kampfe! Sie kennen Mord und Schandtat nur! Ich schaudre! Welche Schreckensahnung! Welch düstres Grau n durchbebt die Brust! Doch seid willkommen, Schreck und Tod! Sie heissen meine Liebe mich bewähren! ADRIANO UND IRENE Bräch auch die Welt zusammen, riss jeder Hoffnung Band; der Liebe Regionen beu n uns ein neues Vaterland! Sie bleiben in stummer Umarmung. Man hört aus der Ferne den lang gehaltenen Ton einer Trompete. Etwas näher. IRENE aus der Umarmung auffahrend Was für ein Klang? ADRIANO Wie schauerlich! Trompete noch näher. Was hat das zu bedeuten? Das ist kein Kriegsruf der Colonna. Nr. 4 - Finale Ein Herold betritt die Bühne, ein Trompeter an seiner Seite bläst einen lang gehaltenen Ton. Adriano und Irene sind auf die Seite getreten. Aus allen Häusern brechen wie in einem Moment die Einwohner hervor, so dass der ganze Platz bis zum Lateran hin plötzlich mit einer grossen Volksmasse bedeckt ist, die ihn mit dem freudigsten Tumult erfüllt. VOLK in wildem Enthusiasmus Gegrüsst, gegrüsst sei, hoher Tag! Die Stunde naht! Vorbei die Schmach! Aus dem Lateran, dessen Fenster jetzt im rötesten Frührot strahlen, hört man die Orgel beginnen; bei ihrem Klange legt sich augenblicklich das Toben des Volkes; die ganze Strasse bis zum Lateran ist mit Knienden bedeckt. CHOR IM LATERAN Erwacht, ihr Schläfer nah und fern, und hört die frohe Botschaft an dass Romas schmacherloschner Stern vom Himmel neues Licht gewann! Seht, wie er strahlt und sonnengleich in ferne Nachwelt siegend bricht! Zur Nacht sinkt Schmach, so totenbleich, zum Wonnetag steigt Freiheitslicht! Die Menge liegt noch atemlos auf den Knien, als während der letzten Takte des Kirchengesanges, wo die Orgel wieder eintritt, die Pforten des Laterans sich weit öffnen. Man erblickt die Kirche mit Priestern und Geistlichen aller Orden erfüllt. Auf die grosse Treppe heraus schreitet Rienzi, ihm zur Seite der Kardinal; Baroncelli und Cecco del Vecchio folgen. Rienzi ist in einer vollständigen Rüstung, nur sein Haupt ist entblösst. Bei seinem Erscheinen erhebt sich das Volk augenblicklich von den Knien und jubelt ihm enthusiastisch entgegen. VOLK Rienzi! Ha, Rienzi hoch! Der Retter naht, vorbei die Schmach! RIENZI feierlich Erstehe, hohe Roma, neu! Sei frei, sei jeder Römer frei! VOLK Frei Roma! Jeder Römer frei! RIENZI Die Freiheit Roms sei das Gesetz, ihm untertan sei jeder Römer; bestraft sei streng Gewalt und Raub, und jeder Räuber Romas Feind! Verschlossen sei, wie jetzt es ist, den Übermüt gen Romas Tor; willkommen sei, wer Frieden bringt, wer dem Gesetz Gehorsam schwört. Die Feinde treffe euer Grimm, vernichtet sei der Frevler Schar, dass froh und frei der Pilger zieh , geschützt der Hirt der Herde folg ! - So schwört, zu schirmen das Gesetz, schwört freier Römer heil gen Schwur! VOLK Befreier, Retter, hoher Held! Rienzi, höre unsern Schwur! Wir schwören dir, so gross und frei soll Roma sein, wie Roma war. Vor Niedrigkeit und Tyrannei sie unser letztes Blut bewahr! Tod und Verderben schwören wir dem Frevler an der Römer Ehr ! Ein neues Volk erstehe dir, wie seine Ahnen gross und hehr! Cecco del Vecchio tritt vor, unter das Volk. CECCO Ihr Römer, sprecht! Nun, da wir frei, wer war s, der uns dazu gemacht? Wer war s, der jeden unter uns belehrte, was Rom sei und was es war? Geschaffen hat er uns zum Volk, drum hört mich an und stimmt mir bei es sei sein Volk und König er! VOLK in wildem Enthusiasmus Rienzi Heil! Der Römer König Heil! ADRIANO für sich Unglücklicher! Wie, sollt er s wagen? Es herrscht grosse Aufregung, die sich, sobald Rienzi beginnt, augenblicklich legt. RIENZI Nicht also! Frei wollt ich euch haben! Die heil ge Kirche herrsche hier, Gesetze gebe ein Senat. Doch wählet ihr zum Schützer mich der Rechte, die dem Volk erkannt, so blickt auf eure Ahnen und nennt mich euren Volkstribun. VOLK, BARONCELLI, CECCO Rienzi, Heil dir, dir Volkstribunen, Hort unsrer Freiheit! Rienzi kniet vor dem Kardinal. KARDINAL Des Heil gen Vaters Segen ruht auf dir, Tribun und Friedensheld! IRENE Heil dir, Rienzi, glorreicher Bruder! ADRIANO hingerissen Und aller Segen folge dir! RIENZI erhebt sich von den Knien Ihr Römer! Nun, so schwöre ich, zu schützen euch und euer Recht! Lang blühe Romas neu Geschlecht! VOLK Befreier, Retter, hoher Held; dir huldigt freier Römer Schwur! VOLK, IRENE, ADRIANO, BARONCELLI, CECCO Wir schwören dir, so gross und frei soll Roma sein, wie Roma war. Vor Niedrigkeit und Tyrannei sie unser letztes Blut bewahr ! Schmach und Verderben schwören wir dem Frevler an der Römer Ehr ! Ein neues Volk erstehe dir, wie seine Ahnen gross und hehr! Der Vorhang fällt. All rights reserved © Maria Fujioka Wagner,Richard/Rienzi/II
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第3幕 (荒涼とした土地。舞台後方に向かって険しく切り立っている岩山のふもと。 夜。嵐と雷雨。稲妻、激しい雷鳴。雷鳴が鳴りやんでも、稲妻は長い間、雲の合い間を行きかっている) 前奏曲と第1場 (さすらい人、エルダ) <さすらい人> (舞台前方の岩には冥界への入口のような洞窟への扉がうがたれており、さすらい人は、決然とした足取りで、そこに歩み寄る。その場に陣取って槍にもたれると、さすらい人は、洞窟の入口に向かって、次のセリフで呼びかける) 起きろ、ヴァーラよ!ヴァーラよ!目覚めよ! 長い眠りにまどろむお前を、 わしは起こしに来た。 お前を呼んでいるのだ・・・ 上がって来い!上がって来い! 霧深き冥界、 闇夜の地底から、上がって来るのだ! エルダ!エルダ!永遠なる女! 地の底から高みへと浮かび上がれ! お前の目を覚ます歌を、わしは歌うぞ。 瞑想の眠りから、お前の目を覚ますのだ。 全知の女よ!原初の世界を知る女よ! エルダ!エルダ!永遠なる女! 起きろ、目覚めよ、ヴァーラよ!目覚めよ! (洞窟は、次第に明るみを帯びて来る。青みがかった光。その光に照らし出されたエルダは、次のセリフを語りながら、とてもゆっくりと下から浮かび上がってくる。彼女の体は、あたかも一面霜に覆われているかのようで、髪の毛と衣裳は、きらきらと輝いている) <エルダ> 歌が大声で呼びかける・・・ 魔力が、激しく惹きつける。 知恵をめぐらす眠りから、私は目覚めた・・・ 私の眠りを邪魔するのは、だれ? <さすらい人> 起こしたのは、わしだ。わしが歌っているのだ・・・ どんなに深く眠っている者をも 目覚めさせる歌を。 わしは世界を駆けめぐり、 あちこちへとさすらい、知らせを手にし、 原初の知恵にあふれた助言を得ようとした。 だが、お前以上の知恵を持つ者は、誰もいない・・・ お前は知っている・・・地底に隠されているものを、 山や谷、水や大気に織り込まれているものを。 命うごめく所、必ず、お前の息はそよぎ、 思念の及ぶ所、必ずお前の想いが注がれている・・・ 皆が口を揃えて、お前の知らないことはないと言う。 だから、わしは、知らせを得るために、 お前を眠りから覚ますのだ! <エルダ> 私の眠りとは、夢を見ること。 私の夢とは、想いをいたすこと。 私の想いとは、知をつかさどること。 だけど、私が寝ていても、 ノルン達は、起きています・・・ あの子たちが、綱を編み、 私が知っていることを紡いでいるはず。 なぜ、ノルン達に訊ねないのです? <さすらい人> ノルン達は、この世界に強制されて編むだけで、 何一つ変えることは、できやしない。 だが、お前の知恵ならば、 わしに良い助言を与えぬでもない・・・ どうしたら、この回り続ける車輪を止めることができるのだ? <エルダ> 男達の行為は私の心を暗くする・・・ 私という知の女神ですら、 この世を支配する神ヴォータンには強制され、 あなたのために、望みの乙女を産んだわ・・・ ヴォータンが、その乙女に命じたのは、 勇者を選んで連れて来ること。 あの子は、勇敢で、しかも賢い・・・。 わざわざ私の目を覚ますのは、なぜなの? なぜ、エルダとヴォータンの子供に訊ねないの? <さすらい人> あのヴァルキューレの小娘のことだな? ブリュンヒルデのことを言っているのだな? あの娘は、嵐を支配するこのわしに叛逆したのだ。 自分の心を無理やり抑えたわしに・・・。 戦場の支配者であるわしが その望みを抱いたことは否定しない。 しかし、わしはその望みを抑えたのだ・・・自分の心に反しても。ところが、わしが全幅の信頼を置いていたあの娘は 勝手に、その望みを果たそうとした。 激しい戦の最中に、あのブリュンヒルデがな。 戦の神として、わしは、あの娘に罰を与えた・・・ その目に眠りを下すと、 岩山の上の深い眠りへと寝かしつけた・・・ 女神だったあの娘が目を覚ますのは、 人間の男の妻となる時だけだ。 いまさら、あの娘に訊ねて、どうなると言うのだ? <エルダ> (深い物思いに沈み、長い沈黙の後でようやく語り出す) 目覚めてから、頭が混乱することばかりだわ・・・ この世界は、もう、もつれにもつれてしまっている! ヴァーラの娘であるヴァルキューレの長女が 眠りに閉ざされ、罪を償っているですって? この知恵深き母が眠っている間に・・・? 反抗を教えた男が、反抗を罰するなんて? 行為を唆した男が、その行為に激怒するなんて? 法を守り、誓いを守るべき者が、 その法を犯し、偽りの誓いで支配するなんて? もう降りて行かせて! 私の知識など、もう眠りに閉ざされてしまえばいい! <さすらい人> お前を・・・母なるお前を、わしは行かせはしない。 わしには、それだけの魔力があるのだ。 太古の昔を知るお前は、かつて不安のとげを、 ヴォータンの向う見ずな心に突き刺したな・・・ お前の知恵は、ヴォータンの心を、 敵意と屈辱にまみれた終末への恐怖で満たし、 その心を不安に縛り付けたのだ。 お前が、世界で最も賢い女ならば・・・ さあ、教えてくれ。 どうしたら、神は、この不安に打ち勝てるのだ? <エルダ> あなたは・・・口ほどの男ではない! 強情で乱暴な男だわ!なぜ、あなたは、 ヴァーラの眠りの邪魔をしに来たわけ? <さすらい人> お前とて・・・ 自分で自惚れているほどの女ではないぞ! 太古の母の知恵も、もう終わりだ・・・ お前の知恵など、わしの意志の前では、 風に乗って消えてしまう。 わからないのか?ヴォータンの意図が? (長い沈黙) 無知なお前の耳に、わしは呼び掛けるから、 お前は、もう心配をせず、永遠に眠り続けろ! 神々の終末は、もうわしの心を不安に満たさない。 なぜなら、今やそれはわし自身の望みだからだ! かつては、激しい板挟みの苦悶にとらわれて、 絶望の中で決断したことを、 今、わしは心楽しく実行している。 すでに、わしは狂おしい吐き気を感じつつ、 ニーベルングの男の妬みに、この世界を委ねたが、 あの素晴らしいヴェルズングの若者には、 わしの遺産をくれてやるつもりだ。 わしに選ばれたくせに、わしのことを知らぬ あの大胆きわまりない子は、わしの指示を受けず、 ニーベルングの指輪を手に入れたのだ。 愛を楽しみ、妬みを持たぬ、あの高貴な少年の前では アルベリヒの呪いすら、その力を失ってしまう・・・。 なぜなら、この子は恐怖と無縁だからだ。 この勇者は、お前が、わしに産んでくれた ブリュンヒルデを、やさしく目覚めさせるはずだ・・・ そうすれば、悟りゆくお前の娘は、目を覚まし、 世界を救う行為を成し遂げるのだ・・・。 だから、眠るがいい・・・目を閉じよ・・・ わしの最期を夢に見届けるがいい! もはや、誰が何をしようと、 わしは、喜んで、あの永遠に若い少年に道を譲るのだ。 降りて行け!エルダ!太古の母の恐れよ! 世の初めの不安よ! 降りて行け!降りて、永遠の眠りにつくがいい! (すでにエルダは目を閉じ、徐々に舞台深く沈んでしまっていたが、今や完全に見えなくなり、洞窟の入口も再び真っ暗になってしまう。月明りが徐々に舞台を照らし出すと、いつしか嵐は吹きやんでいる) 第2場 さすらい人、ジークフリート (さすらい人は洞窟の近くに進み、舞台のほうに顔を向けながら、背中を岩にもたせかける) <さすらい人> ジークフリートがやって来たようだ。 (さすらい人は、洞窟の脇の同じ場所に居続ける。ジークフリートを導く森の小鳥が舞台前方に向かって飛んで来る。だが、突然、まっすぐ進むのをやめると、脅えたようにあちこち羽ばたきながら、あわてて舞台後方へと飛び去ってしまう) <ジークフリート> (舞台の右手前方に現れて、立ち止まる) 小鳥が、どっかに行ってしまった! パタパタ羽ばたき、かわいい歌声で、 楽しそうに、ぼくを案内してくれていたのに・・・ どっか遠くに消えてしまった! 自分で、山道を探したほうがいいみたいだ・・・ 小鳥が教えてくれた方角へ、 もう少し行ってみることにしよう。 (舞台の奥へと歩いて行く) <さすらい人> (相変わらず洞窟の脇の同じ場所で) 少年よ・・・どこに行くのだ? <ジークフリート> (立ち止まって、振り返る) 誰かの声がする・・・ ぼくに道を教えてくれるのかな。 (さすらい人に近付いて行く) ぼくは、岩山を探しているんだ。 その岩山の周りには炎が取り巻き、 女の人が一人で眠っている。 ぼくは、そのひとを目覚めさせたいんだ。 <さすらい人> 誰がお前に言ったのだ?その岩を探すようにと・・・ その女を求めよと、誰がお前に言ったのだ? <ジークフリート> 森の小鳥の歌が教えてくれた。 ぼくに良いことを教えてくれる小鳥さ。 <さすらい人> 小鳥は、いろんなことをさえずるが、 誰にも、その意味は分からぬものだ。 なぜ、お前には小鳥の歌の意味が分かったのだ? <ジークフリート> 龍の血のおかげだよ。龍は、ぼくに討たれて 嫉妬の洞窟の前で息絶えたが、 その血を舐めるや否や、ぼくの舌は熱くなり、 ぼくは、小鳥の歌声を聞き分けられるようになったんだ。 <さすらい人> お前は大きな龍を退治したのだな? だが、お前に、その強い龍を倒すよう そそのかしたのは誰なんだ? <ジークフリート> ずるい小びとのミーメが、ぼくを連れて来て、 ぼくに恐怖を教えようとしたんだ・・・。 だけど、ぼくが剣の一撃で、 あの龍を討ったのは、 龍がぼくを挑発したからさ。 ぼくを呑みこもうと、大きな口を開けたんだから。 <さすらい人> 誰が、そんな硬くて鋭い剣を作ったんだ? そんな手強い敵すら倒してしまうとは・・・。 <ジークフリート> ぼく自身が、つなぎあわせたのさ。 あの鍛冶屋のミーメにはできなかったからな。 そうでなきゃ、ぼくは、まだ剣も持たぬ身さ。 <さすらい人> だが、お前の剣の材料となった硬い破片は、 そもそも誰が作ったんだろうな? <ジークフリート> そんなこと、ぼくが知るかい! わかっていたのは、 破片だけじゃ何の役にも立たないことだけさ。 ぼく自身が、新たに剣を作り直さない限りは。 <さすらい人> (嬉しそうに、気分良さげに大笑いする) なるほどな!わしも全く同感だ! (ジークフリートを満足げに見つめる) <ジークフリート> (いぶかしみながら) なぜ、ぼくのことを笑うんだ? 質問好きの年寄りめ!いい加減にしろ。 ぼくをこれ以上、おしゃべりに付き合わせないでくれ! 道を教えるつもりなら、早く言えよ・・・ できないのなら、ムダ口をきくのはよせ! <さすらい人> まあ、待て、若いの!わしを年寄りと言うのなら、 それだけの敬意を払わなけりゃいけないぞ。 <ジークフリート> これで、うんざりするなってのか! ぼくが生まれてこのかた、 いつも行く手を遮るのは、年寄りだった。 だから、そいつをお払い箱にしてやったところだ。 あんたも、しつこくぼくの道を阻み続ける気なら、 せいぜい気をつけたほうがいいぞ・・・ (セリフに合わせた身振りで) ミーメみたいな目にあわないようにな! (さすらい人に向かって、さらに近付いて行く) あんたは、なんて格好をしてるんだ・・・? 何だよ?このでっかい帽子は? どうして、こんなに顔を覆っているんだ? <さすらい人> (相変わらず、その場から動かずに) さすらい人は、こうするものだ・・・ 向かい風の中を行く時には。 <ジークフリート> (ますます近づいて、じろじろ見つめながら) それに、帽子の下には、片目がない! きっと、前に、別の男の行く手も遮ったので、 殴られて、目ん玉が飛び出ちまったんだろう? さあ、さっさと立ち去れ。 さもないと、もう一つの目も、 失うことになってしまうぞ。 <さすらい人> せがれよ・・・自分が知らないことについては、 学ばねばならぬというものだ。 わしが失ってしまった片方の目のおかげで、 お前は、わしに残された もう一つの目を見ているのだからな。 <ジークフリート> (注意深く聞いていたが、思わず大声で笑い出す) 愉快な爺さんだ!笑わせてくれるよ! だがな、おしゃべりもこれぐらいにするんだ。 さっさと、ぼくに道を教えて、 自分の道を進んでくれ。 あんたが、ぼくの役に立つのは、道案内だけなんだから、 早く教えろ!さもなくば、体当たりしてぶっ飛ばすぞ! <さすらい人> (やさしげに) 勇気ある若者よ・・・お前がわしを誰だか知ったら、 そんな悪口は言わないだろうにな! 昔から気にかけていたお前から、 そんなに脅されては、わしは、とてもつらくなる。 わしは昔から、輝かしいお前の一族を愛していた。 激怒して、恐怖に突き落としたこともあったがな。 至高の存在であるわしが、こんなにも優しくしているのだから、 嫉妬の念をかき立てたりはしないでくれ・・・ そうなったら、わしとお前は破滅だぞ! <ジークフリート> 教えないというのか?頑固な奴だ! それならば、そこをどけ。 わかっているぞ。そこを進めば、 眠る女の人にたどりつくんだ。 あの小鳥が、そう教えてくれたんだ。 ここに来たら、逃げてしまったあの小鳥が。 (急に、辺りは、また真っ暗になる) <さすらい人> (怒りを爆発させ、命令するような姿勢で) あの小鳥は、身を守るため逃げたのだ! カラス達の主がここにいると気付いたからだ・・・。 カラス達につかまっては、大変だからな! お前だって、あの小鳥に教わった道を、 このまま進むことはできないぞ! <ジークフリート> (大いに驚き、反抗的な態度のまま、後じさりする) おいおい!ぼくを止めようというのか! あんたは誰なんだ? ぼくの行く手を邪魔しようと言うのか? <さすらい人> この岩山の主を恐れるがいい! 眠る乙女を閉じ込めたのは、 わしの力だ・・・。 あの乙女を起こして、我が物にしようという者は、 わしを永遠に無力の存在にせねばならぬ! 火の海が、あの女を包み込み、 赤い炎が、岩山を取り巻く・・・ さればこそ、あの乙女を花嫁にと望む男には、 火焔が燃えて向かってくるのだ。 (さすらい人は、槍で、岩山の頂を指し示す) あの頂きを見るがいい! 光が見えるか? あの光は、さらに明るく輝き、 炎は大きくふくらむ・・・ 焼き焦がす雲と、ゆらめく炎は、 燃えて、はじけて、こちらへ転がり落ちて来る・・・ 光の海が、お前の頭を包み込むぞ・・・ (岩山の頂からは、ゆらめく炎が反射して、次第に明るさを増してくる) 燃える炎が、すぐにも、お前を飲み込み、焼き焦がすぞ。 引き下がれ!乱暴な小わっぱめ! <ジークフリート> 引き下がるのはあんたのほうだ!大ぼら吹きめ! (前進しようとするジークフリートの前に、さすらい人が立ちはだかる) あの炎の燃える場所・・・ ブリュンヒルデのもとへと、ぼくは行くんだ! <さすらい人> 炎を恐れないと言うのか? (槍を前に差し出しながら) ならば、わしの槍で、道をふさいでやる! まだ、世界の支配権は、このわしの手中にあるのだ・・・ 今、お前が振るっている剣を、 わしは昔、この槍の柄で粉々にしたのだぞ・・・ もう一度、この永遠の槍で打ち砕いてやる! (槍を前に突き出す) <ジークフリート> (剣を抜きながら) お父さんのかたきだったか!ここで出会うとは? 仇討ちできるとは、願ってもない! さあ、槍を振るうがいい・・・ ぼくの剣で、粉々にしてやるぞ! (ジークフリートが、さすらい人の槍を一撃のもとに真っ二つにすると、そこから発した稲妻は岩山の頂きへと飛んで行く。すると、その瞬間から、岩山の頂きの弱々しい光の反射は、ますます明るさを増す炎として輝き始める。 ジークフリートの一撃は、強い雷鳴を伴っているが、その雷鳴はすぐに静まる。真っ二つになった槍の破片は、さすらい人の足下に転がっているが、さすらい人は落ち着いてそれを拾い上げる) <さすらい人> (後じさりしながら) 行け!もう、わしには、お前を止められない! (さすらい人は、突然、真っ暗闇の中に消えてしまう) <ジークフリート> 臆病者め!武器をやられたから逃げたんだな? (どんどん下のほうに垂れこめて行く火の雲が、ますます明るくなって、ジークフリートの目をとらえる) ああ!何て素敵な炎だ!素晴らしい輝きだ! 今は遮るものもなく、ぼくの行く手を照らしている。 さあ、炎を浴びに行こう! 炎の中に、花嫁を見つけに行こう・・・ ホホー!いざ行こう! かわいい仲間を、呼び寄せに行こう! (ジークフリートは、ホルンを口に当て、獣を呼び寄せる時のメロディーを吹き鳴らしながら、波打つ炎の中へ飛び込んでいく。 山頂から押し寄せていた炎は、今や舞台前方に広がっている。ジークフリートの姿はすぐに見えなくなってしまうが、彼は山頂を目指して進んでいるように思われる。 明るさが最高潮に達するところで炎は弱まりはじめ、あたかも曙光に照らし出されたような、ますます繊細な雲の輝きへと変化していく) 第3場 (ジークフリート、ブリュンヒルデ) (ますます薄くなっていく雲は、バラ色の細かい霧のヴェールへと溶けていき、千切れ千切れになってしまう。薄もやも次第に上へと消えて行き、ついには完全に消え去ると、そこには晴れ渡る青い天空だけが望まれるようになる。 その間、「ワルキューレ」第3幕と全く同じ岩山が徐々に見えるようになって来る。その縁には、曙光を反射する霧のヴェールがはりついたままになっているが、その色は、まだ下の方で燃え盛っている魔の炎をも思い起こさせる。 舞台上は「ワルキューレ」の幕切れと全く同じである。前景には、枝をこんもりと茂らせたもみの木の下で、ブリュンヒルデが、きらめく武具にびっしりと身をつつみ、兜に頭をくるまれ、大きな盾に隠されて、深い眠りについている) <ジークフリート> (外から来て、岩山の端にたどりつき、初めは上半身だけを出している。長い間、驚いて、ぐるぐる辺りを見渡している) 静かだけどさみしい所だ。この陽当たりのいい丘の上は! (すっかり登り切ると、舞台後方の斜面にある岩の上に立ちながら、いぶかしげに舞台のほうを眺める。舞台の脇にあるモミの木に目をやると、やや前進する) モミの木の陰で、何かが寝ているぞ? 馬だ!休んでぐっすりと眠っている! (ゆっくりと近寄ってくるが、やや離れた所から早くもブリュンヒルデの姿に気付き、驚いて立ち止まる。) あそこに輝いているのは何だ? 金物細工が光っているのかな? さっきの炎のせいで、まだ目が変なのかな? (さらに近くにやって来ると) きれいな武器だ!持ち上げてみようかな? (ブリュンヒルデの盾を持ち上げて、彼女の姿を見るが、ブリュンヒルデの顔は、まだほとんどが兜に覆われている) わあ!武装した男だ・・・ この姿は、ぼくを何だか嬉しい気持ちにさせるぞ! 兜なんか着けて、頭がきつくないのかな? 身につけているものを取ったら、楽になるかも・・・ (丁寧に金具をゆるめながら、眠るブリュンヒルデの頭から兜を取り外すと、そこから長い巻き髪がこぼれ落ちる。ジークフリートはびっくりする) ああ!なんて美しいんだ! (その姿にずっと見とれ続ける) ほのかに光る波打つ雲が、 晴れやかな天の海を取り巻いているみたいだ。 お日さまの笑い輝く姿が、 雲の波を貫いて、射し込んでくるようだ! (さらに深く、眠るブリュンヒルデに屈み込む) 息を吸い込むたびに、胸が上下に揺れている・・・ 胸を締め上げているこの鎧を取ってあげようかな? (とても気を遣いながら、鎧を外そうとする) さあ、剣よ、金具を切り裂け! (剣を抜くと、細心の注意を払って、鎧の両側にあるつなぎ目を断ち切り、鎧と籠手とを取り外す。 すると、女らしいたおやかな衣装に包まれたブリュンヒルデが目の前に現れるので、ジークフリートは激しく驚き、目を見張って立ち上がる) えっ?男じゃないぞ! (極度に興奮して、眠るブリュンヒルデを見つめる) 燃えるような魔力が心に火をつける。 火のような不安に、目が釘付けになる。 頭がぼおっとして目まいがする! (極度の混乱に陥って) いったい誰を呼んで、救いを求めりゃいいんだ? お母さん!お母さん!ぼくを忘れないで! (まるで気絶したようにブリュンヒルデの胸に顔をつける。長い沈黙。やがて、ジークフリートはため息をつきながら体を起こす) どうやったら、この女の人を起こして、 目を開かせることができるんだろう? ぼくに向けて目を開かせる・・・? 見つめられたら、ぼくの目はつぶれちゃわないか? それでも、やっぱりやるべきなのか? この光に耐えられるのか? ああ、もう、クラクラ・・・。フラフラでグラグラだ・・・ ぼくの周りじゅう、みんな! あこがれ焦がれて、何も感じられない・・・ 心臓がどきどきして、手がふるえる! ぼくは、こんなに臆病だったのか? これが「恐怖」というものなのか? ああ、母さん!母さん!ぼくは母さんの勇敢な息子だ! でも、あそこに寝ている女性は・・・ このぼくに「恐怖」を教えた! どうしたら、この恐怖は終わる? どうやったら勇気を取り戻せる? ぼく自身を目覚めさせるためには、 この子に目覚ましてもらわないといけないのか!? (眠るブリュンヒルデにもう一度近付いて行くと、ますます繊細な感情に捉えられ、彼女の姿に見入る。深く深く体を沈めると) 花のような口が、可愛らしく震えている。 ぴくりとかすかに動いて、この臆病なぼくを魅惑する! ああ!この息吹き・・・ 何て心地よく温かい香り! (まるで絶望したかのように) 目覚めて!目覚めて!聖らかな女性よ! (ブリュンヒルデをじっと見つめる) 聞こえていないのか。 (気持ちを抑えつつも耐えきれないような表情で、ブリュンヒルデの上に覆いかぶさりながら) それなら、ぼくは、いのちを吸い込もう。 この可愛い唇から、ぼくの中へと・・・。 そのために、ぼくが死んで消えてしまおうと! (まるで息絶えたかのように、眠るブリュンヒルデの上に体を沈めると、目を閉じたまま、その口に唇をふれる。するとブリュンヒルデはパッと目を開く。 ジークフリートはあわてて立ち上がり、その前に立ちすくむ。 ブリュンヒルデは、ゆっくりと上半身をもたげて座る。空と大地を目にすると、手を高く上げる荘厳な身振りを、この世界に戻ってきたことへの挨拶代わりとする) <ブリュンヒルデ> お日さま・・・ありがとう! 光よ・・・ありがとう! ありがとう・・・輝きの昼! 長い眠りだったけど・・・ いま目覚めたわ。 私を眠りから覚ました勇者はだれ? <ジークフリート> (ブリュンヒルデの眼差しと声に厳かなものを感じ、心を打たれて、金縛りにあったように立ちすくむ) 岩山を取り巻く 炎を越えて来たんだ・・・ 固い兜を剥ぎ取ったんだ・・・ あなたを眠りから覚ましたぼくはジークフリート。 <ブリュンヒルデ> (背筋を伸ばして座りながら) 神々よ・・・ありがとう! 世界よ・・・ありがとう! ありがとう・・・輝かしき大地! 私の眠りは、終わったわ。 目覚めた私の目の前にいる・・・ 私を眠りから覚ました人はジークフリート! <ジークフリート> (感極まってすっかり我を忘れたかのように) ああ、お母さん、ありがとう。ぼくを産んでくれて・・・ 大地よ、ありがとう。ぼくを育ててくれて! ぼくが見つめるこの瞳は、 今この幸せなぼくに微笑んでいる! <ブリュンヒルデ> (この上なく心を打たれて) ああ、あなたを産んだお母さん、ありがとう。 大地よ、ありがとう。あなたを育てた大地! あなたの瞳だけが私を見つめていいのよ。 私、あなたのためだけに目覚める定めだったの! (二人は、輝きわたる恍惚感に満たされ、互いに我を忘れて見つめ合ったままでいる) ああ、ジークフリート!幸せな勇者! 命を目覚めさせる勝利の光! ねえ、知ってるかしら?世に歓びをもたらす人! どんなに、あたしがあなたを愛していたか! あなたこそ、あたしが心から想った人、 そして心から悩んだ人なの! かわいいあなたのお世話をしたのよ。 それは、あなたが生まれる前・・・ あなたが命を得る前に、 あなたを守ったのは、このあたしの盾・・・ その頃からずっと、ジークフリートを愛していたのよ! <ジークフリート> (小声で、おずおずと) それなら、お母さんは死んでなかったのかい? ただ眠っているだけだったのかい? <ブリュンヒルデ> (微笑みながら、親しみを込めて、ジークフリートに手を伸ばす)かわいい子ね! お母さんはもう戻って来ないわ。 でも、幸せな私を愛してくれれば、 私は、あなた自身になるのよ。 あなたが知らないことを、 私は、あなたの代わりに知っている。 でも、私が「悟った」理由は、ただ一つ・・・ あなたを愛しているからよ! ああ、ジークフリート!勝利の光! ずっと愛していたの・・・ 私だけが、ヴォータンの「想い」を悟ったからよ。 あの日、私は、その「想い」を言い表せなかった。 そう・・・「考えた」のではない。ただ「感じた」だけだったから・・・ でも、そのために、もがき、戦い、争い、 それを考えた人にさえ逆らったのよ。 それゆえに、私は罪を償い、罰せられる身となった。 「考えた」のではなく、ただ「感じた」がゆえに! その「想い」とは・・・わかるでしょ!・・・ ただ、あなたへの愛だったのよ! <ジークフリート> まるで奇蹟のように楽しげな歌を歌うけれど、 その意味は、ぼんやりとしている。 あなたのきらめく瞳を目にし、 あたたかい吐息を感じ、 甘い歌声を耳にしているというのに、 それに乗せて語られる言葉は、 ぼくには理解できず、途方に暮れる。 そんな縁遠い話なんか分かるはずがない! 今、ぼくの五感のすべては、あなたを感じ、見ているんだ! あなたは、ぼくを「恐怖」でとらえた。 あなただけが、恐怖の不安を教えてくれた。 もうこのまま、ぼくの気持ちを、固い縄に 結えつけたまま、閉じ込めておかないで! (きわめて興奮して、憧れのこもった眼差しを彼女に向ける) <ブリュンヒルデ> (穏やかに顔を脇にそらし、モミの木の森に眼差しを向ける) あら?グラーネがいたわ。 かわいい、あたしの馬・・・ 元気に草を食んでいる・・・ 私と一緒に眠っていたのに! ジークフリートが一緒に起こしてしまったのね。 <ジークフリート> (これまでと同じようにブリュンヒルデを見つめながら) ぼくの目は、あの歓びの口に癒されている・・・ でも、ぼくの唇は火照るような渇きに燃えている。 ああ、目を癒すあの口が、ぼくの唇をも鎮めてくれれば! <ブリュンヒルデ> (目に入った武具をジークフリートに指差して) あそこに・・・私が勇者たちを守った 盾があったわ・・・ 私の頭を覆っていた 兜もある・・・ でも、もう盾も兜もあたしを守ってくれない! <ジークフリート> 可愛らしい少女が、ぼくの心を傷つけた。 そのひとは、ぼくの頭に死の傷を負わせた・・・ だって、兜も盾も持たずに、ぼくは来たんだよ! <ブリュンヒルデ> (憂いを募らせながら) あそこに、きらきら光る鉄の鎧が転がっている・・・ 鋭い剣で真っ二つにされちゃったのね・・・ 乙女が体にまとっていた武装は剥がされてしまった。 盾となるものは何も無い・・・。 身を防ぐこともできない、ただの哀れな女だわ! <ジークフリート> 燃え盛る炎を越えて、ぼくはあなたに会いに来た! ぼくは鎧も兜も着けていなかった・・・ そして、その炎は、この胸にじかに燃え移ってきた。 燃え盛る火焔に血が沸き立ち、 焼き尽くす炎が燃え上がる・・・ ブリュンヒルデの岩山を取り囲んでいた炎が、 いまこの胸に燃えているんだ! ああ、どうか、この業火を鎮めて下さい! この赤く燃える灼熱を! (ジークフリートが強くブリュンヒルデを抱きしめると、彼女は飛びのき、不安に駆られて全力で身を守り、舞台の反対側に逃げていく) <ブリュンヒルデ> 神ですら、私に近寄らせはしなかった! 勇者も目を合わせるのを躊躇するほどの乙女だったのに・・・ きよらかなまま、ヴァルハラを離れた乙女だというのに! 何てこと!何てことなの! こんな恥辱!こんな恥ずべき苦しみ! 私を目覚めさせる男が、私を傷つけたなんて! 鎧も兜もみな剥がされて・・・。そんな私は、 もう「鎧をまとう女戦士(ブリュンヒルデ)」ではない! <ジークフリート> あなたはまだ夢見る少女のままなのですか? ブリュンヒルデの眠りを、ぼくは破れなかったのでしょうか? さあ、目を覚まして!ぼくの妻になって下さい! <ブリュンヒルデ> (気を失いそうになりながら) 想いが千々に砕けゆくのに、 知識は何も教えてくれない・・・ 私は知恵すらも失くす定めだったの? <ジークフリート> さっき歌いませんでしたか? あなたの持っている知識とは、 輝くばかりに、ぼくを愛することだと。 <ブリュンヒルデ> (一点を凝視しながら) 眼差しを曇らせる悲しい闇・・・ 目はぼやけ、光は消える・・・ 辺りをすっかり夜が包む。 霧と薄暗がりの中から、 狂ったように不安がのたくり始める・・・ 恐怖がひたひたと、私に襲いかかろうとする! (両手で激しく目を覆う) <ジークフリート> (彼女の両手を目の前から取り払いながら) 目隠しされた目には、夜しか見えない。 目隠しを取れば、暗いおののきは消えるはずです。 暗闇から目を上げて、見て下さい・・・ この燦々(さんさん)と輝く昼の光を! <ブリュンヒルデ> (激しく心を傷つけたように) 光り輝く?昼の光は私を辱めるだけだわ! ああ、ジークフリート!ジークフリート! この不安な気持ちをわかって! (心に快いイメージが浮かんだことが、ブリュンヒルデの表情から読み取られる。彼女は、再び優しい眼差しをジークフリートに向ける。) 永劫の昔から、ずっと何時(いつ)も、 甘い憧れの歓びを永久(とわ)に感じながら、 永遠(とわ)にあなたの幸せを願って来たのよ。 ジークフリート!すてきな人!この世の宝! 大地のいのち!笑顔の勇者! 放して。かまわないで。あたしをほっといて! 熱くなって近づいてこないで! 強い力で むりやり強制なんかして、 友だちの心をメチャクチャにしないで! ねえ、澄み切った小川に顔を映したことがある? 陽気なあなただもの、きっとうれしかったでしょ? でもその水を波立てて、 澄んだ水面(みなも)をかき回してしまうと 顔は見えなくなってしまって、 残るのは、ゆらゆら揺れる波紋だけよ! だから、触れたりしないで! 濁したりしないで! 永久(とわ)に明るく、優しく 笑いかけてくれれば、あなたは ずっと元気で陽気な勇者でいられるわ! ねえ、ジークフリート!かがやく若い芽! 自分を大事にして、私のことはほっといて・・・ あなたのものである私を台無しにしないで! <ジークフリート> 愛しているんだ・・・だから、あなたのほうも! もう、気持ちをおさえられない・・・ ああ、あなたがほしい! ものすごい洪水が押し寄せて来るんだ・・・ だから全身全霊で、その逆巻く波を 見つめるしかない。 水面(みなも)のぼくの姿は、もう乱されたんだから、 燃え上がる炎は、この波で冷やすしかないんだ。 だからぼくは、このまま 小川に身を投げるよ。 ああ、そうすれば、ぼくを飲み込む波が、 あこがれを静めてくれるはずさ! 目覚めてください、ブリュンヒルデ! 乙女よ、起きて下さい! 笑って生きるのです、歓びの女性(ひと)! ぼくのものになって!ぼくのものに! <ブリュンヒルデ> (まごころを込めて) ねえ、ジークフリート!ずっと前からあなたのものよ! <ジークフリート> (火のように激しく) ずっと前から?「いま」そうなって下さい! <ブリュンヒルデ> これから永久にあなたのものよ! SIEGFRIED これから?「今日」そうなって下さい! ぼくの腕があなたをとらえて、 ひっしと抱きしめるとき、 ぼくの胸は、熱烈に あなたの胸を打つよ・・・ まなざしは燃え上がり、 呼吸は途絶えそう。 目と目、口と口・・・ そしたら、あなたは、ぼくにとって 過去も未来もそうだった存在になるはず! でも、一つだけ、焼け焦げるほど不安なんだ・・・ 「いま」ブリュンヒルデは、ぼくのものなのかい? (そう言いながら抱きしめている) <ブリュンヒルデ> 今、あなたのものかですって? 神々しい安らぎは、逆巻く波濤になったわ。 清らかな光は、炎になったわ。 天上の知恵など、どっかに行ってしまった。 愛の歓喜に追い払われてしまったの! 今、あなたのものかですって? ジークフリート!ジークフリート! わからないの? あたしのこの目でじっと見つめたら、 あなた失明しちゃわない? あたしの腕をぎゅっと押しつけたら、 あなた燃え出してしまわない? あたしの血潮が滝のように、あなたに向かって流れ込む・・・ この荒々しい炎を感じないの? こわくないの?ジークフリート、 こわくないの?この荒れ狂う女が? (ジークフリートを激しく抱きしめる) <ジークフリート> (喜びながらも驚いて) わあ!血潮がどっと燃え立つぞ! 瞳が見つめ合って火花を上げるぞ! 腕どうしがぎゅっと絡み合うぞ・・・! やっと勇気が戻って来たぞ。 でも、あれっ?「恐怖」はどこに行った? つまり、ぼくは何にも分からずじまいか? ついさっき、教えてくれたばかりだのに・・・ どうも・・・「恐怖」とやらを・・・ バカなぼくは、もうすっかり忘れちゃったみたい! (最後のセリフを言いながら、思わずブリュンヒルデを離してしまう) <ブリュンヒルデ> (愛の歓びがきわまって、荒々しく笑い出す) なんて子供っぽい勇者さん! なんて素晴らしい男の子! 何も知らずに神聖な行為を成し遂げる人! あたし、笑いながら愛するわ、 笑いながら、失明するわ、 ともに笑いながら、滅びましょう、 ともに笑いながら、没落しましょう! 消え去れ!輝くヴァルハラの世界など! 壮麗な城よ!崩れ落ちて塵になれ! 神々の栄華よ、さようなら! 歓喜のうちに滅びよ!不死の一族! さあ、ノルンたち!運命の綱を引きちぎれ! 神々の黄昏よ、たそがれ始めて! 滅亡の夜よ、立ちこめて! いま私を照らすのは、ジークフリートの星座だけ! 永遠の男性(ひと)、ずっと一緒よ! あたしのたった一つの宝物・・・ 輝きながら愛し、笑いながら死のう! <ジークフリート> 笑いながら目覚める歓びの女性(ひと)・・・ ブリュンヒルデがここにいて、微笑んでいる! 称えあれ!ぼくたちをつつむ昼の輝き! 称えあれ!ぼくたちを照らす太陽! 称えあれ!夜から浮かび上がる光! 称えあれ!ブリュンヒルデのいる世界! あのひとが起き、生きている。 ぼくに微笑みかけている。 きらきら光れ!ブリュンヒルデの星座よ! 永遠の女性(ひと)、ずっと一緒だ! ぼくのたった一つの宝物・・・ 輝きながら愛し、笑いながら死のう! (ブリュンヒルデはジークフリートの腕の中に飛び込む。幕が下りる) DRITTER AUFZUG Wilde Gegend, am Fusse eines Felsenberges, welcher links nach hinten steil aufsteigt. Nacht, Sturm und Wetter, Blitz und heftiger Donner, welch letzterer dann schweigt, während Blitze noch längere Zeit die Wolken durchkreuzen VORSPIEL UND ERSTE SZENE Wanderer, Erda WANDERER schreitet entschlossen auf ein gruftähnliches Höhlentor in einem Felsen des Vordergrundes zu und nimmt dort, auf seinen Speer gestützt, eine Stellung ein, während er das Folgende dem Eingange der Höhle zu ruft Wache, Wala! Wala! Erwach ! Aus langem Schlaf weck ich dich Schlummernde wach. Ich rufe dich auf Herauf! Herauf! Aus nebliger Gruft, aus nächtigem Grunde herauf! Erda! Erda! Ewiges Weib! Aus heimischer Tiefe tauche zur Höh! Dein Wecklied sing ich, dass du erwachest; aus sinnendem Schlafe weck ich dich auf. Allwissende! Urweltweise! Erda! Erda! Ewiges Weib! Wache, erwache, du Wala! Erwache! Die Höhlengruft erdämmert. Bläulicher Lichtschein von ihm beleuchtet steigt mit dem Folgenden Erda sehr allmählich aus der Tiefe auf. Sie erscheint wie von Reif bedeckt Haar und Gewand werfen einen glitzernden Schimmer von sich ERDA Stark ruft das Lied; kräftig reizt der Zauber. Ich bin erwacht aus wissendem Schlaf wer scheucht den Schlummer mir? WANDERER Der Weckrufer bin ich, und Weisen üb ich, dass weithin wache, was fester Schlaf verschliesst. Die Welt durchzog ich, wanderte viel, Kunde zu werben, urweisen Rat zu gewinnen. Kundiger gibt es keine als dich; bekannt ist dir, was die Tiefe birgt, was Berg und Tal, Luft und Wasser durchwebt. Wo Wesen sind, wehet dein Atem; wo Hirne sinnen, haftet dein Sinn alles, sagt man, sei dir bekannt. Dass ich nun Kunde gewänne, weck ich dich aus dem Schlaf! ERDA Mein Schlaf ist Träumen, mein Träumen Sinnen, mein Sinnen Walten des Wissens. Doch wenn ich schlafe, wachen Nornen sie weben das Seil und spinnen fromm, was ich weiss. Was frägst du nicht die Nornen? WANDERER Im Zwange der Welt weben die Nornen sie können nichts wenden noch wandeln. Doch deiner Weisheit dankt ich den Rat wohl, wie zu hemmen ein rollendes Rad? ERDA Männertaten umdämmern mir den Mut mich Wissende selbst bezwang ein Waltender einst. Ein Wunschmädchen gebar ich Wotan der Helden Wal hiess für sich er sie küren. Kühn ist sie und weise auch was weckst du mich und frägst um Kunde nicht Erdas und Wotans Kind? WANDERER Die Walküre meinst du, Brünnhild , die Maid? Sie trotzte dem Stürmebezwinger, wo er am stärksten selbst sich bezwang was den Lenker der Schlacht zu tun verlangte, doch dem er wehrte - zuwider sich selbst -, allzu vertraut wagte die Trotzige, das für sich zu vollbringen, Brünnhild in brennender Schlacht. Streitvater strafte die Maid in ihr Auge drückte er Schlaf; auf dem Felsen schläft sie fest erwachen wird die Weihliche nur, um einen Mann zu minnen als Weib. Frommten mir Fragen an sie? ERDA ist in Sinnen versunken und beginnt erst nach längerem Schweigen Wirr wird mir, seit ich erwacht wild und kraus kreist die Welt! Die Walküre, der Wala Kind, büsst in Banden des Schlafs, als die wissende Mutter schlief? Der den Trotz lehrte, straft den Trotz? Der die Tat entzündet, zürnt um die Tat? Der die Rechte wahrt, der die Eide hütet, wehret dem Recht, herrscht durch Meineid? - Lass mich wieder hinab! Schlaf verschliesse mein Wissen! WANDERER Dich, Mutter, lass ich nicht ziehn, da des Zaubers mächtig ich bin. Urwissend stachest du einst der Sorge Stachel in Wotans wagendes Herz mit Furcht vor schmachvoll feindlichem Ende füllt ihn dein Wissen, dass Bangen band seinen Mut. Bist du der Welt weisestes Weib, sage mir nun wie besiegt die Sorge der Gott? ERDA Du bist - nicht was du dich nennst! Was kamst du, störrischer Wilder, zu stören der Wala Schlaf? WANDERER Du bist - nicht, was du dich wähnst! Urmütter-Weisheit geht zu Ende dein Wissen verweht vor meinem Willen. Weisst du, was Wotan will? Langes Schweigen Dir Unweisen ruf ich ins Ohr, dass sorglos ewig du nun schläfst! Um der Götter Ende grämt mich die Angst nicht, seit mein Wunsch es will! Was in des Zwiespalts wildem Schmerze verzweifelnd einst ich beschloss, froh und freudig führe frei ich nun aus. Weiht ich in wütendem Ekel des Niblungen Neid schon die Welt, dem herrlichsten Wälsung weis ich mein Erbe nun an. Der von mir erkoren, doch nie mich gekannt, ein kühnester Knabe, bar meines Rates, errang des Niblungen Ring. Liebesfroh, ledig des Neides, erlahmt an dem Edlen Alberichs Fluch; denn fremd bleibt ihm die Furcht. Die du mir gebarst, Brünnhild , weckt sich hold der Held wachend wirkt dein wissendes Kind erlösende Weltentat. - Drum schlafe nun du, schliesse dein Auge; träumend erschau mein Ende! Was jene auch wirken, dem ewig Jungen weicht in Wonne der Gott. Hinab denn, Erda! Urmütterfurcht! Ursorge! Hinab! Hinab, zu ewigem Schlaf! Nachdem Erda bereits die Augen geschlossen hat und allmählich tiefer versunken ist, verschwindet sie jetzt gänzlich; auch die Höhle ist jetzt wiederum durchaus verfinstert. Monddämmerung erhellt die Bühne, der Sturm hat aufgehört ZWEITE SZENE Wanderer, Siegfried Der Wanderer ist dicht an die Höhle getreten und lehnt sich dann mit dem Rücken an das Gestein derselben, das Gesicht der Szene zugewandt WANDERER Dort seh ich Siegfried nahn. Er verbleibt in seiner Stellung an der Höhle. Siegfrieds Waldvogel flattert dem Vordergrunde zu. Plötzlich hält der Vogel in seiner Richtung ein, flattert ängstlich hin und her und verschwindet hastig dem Hintergrunde zu SIEGFRIED tritt rechts im Vordergrunde auf und hält an Mein Vöglein schwebte mir fort! Mit flatterndem Flug und süssem Sang wies es mich wonnig des Wegs nun schwand es fern mir davon! Am besten find ich mir selbst nun den Berg wohin mein Führer mich wies, dahin wandr ich jetzt fort. Er schreitet weiter nach hinten WANDERER in seiner Stellung an der Höhle verbleibend Wohin, Knabe, heisst dich dein Weg? SIEGFRIED hält an und wendet sich um Da redet s ja wohl rät das mir den Weg. Er tritt dem Wanderer näher Einen Felsen such ich, von Feuer ist der umwabert dort schläft ein Weib, das ich wecken will. WANDERER Wer sagt es dir, den Fels zu suchen? Wer, nach der Frau dich zu sehnen? SIEGFRIED Mich wies ein singend Waldvöglein das gab mir gute Kunde. WANDERER Ein Vöglein schwatzt wohl manches; kein Mensch doch kann s verstehn. Wie mochtest du Sinn dem Sang entnehmen? SIEGFRIED Das wirkte das Blut eines wilden Wurms, der mir vor Neidhöhl erblasste kaum netzt es zündend die Zunge mir, da verstand ich der Vöglein Gestimm . WANDERER Erschlugst den Riesen du, wer reizte dich, den starken Wurm zu bestehn? SIEGFRIED Mich führte Mime, ein falscher Zwerg; das Fürchten wollt er mich lehren zum Schwertstreich aber, der ihn erschlug, reizte der Wurm mich selbst; seinen Rachen riss er mir auf. WANDERER Wer schuf das Schwert so scharf und hart, dass der stärkste Feind ihm fiel? SIEGFRIED Das schweisst ich mir selbst, da s der Schmied nicht konnte schwertlos noch wär ich wohl sonst. WANDERER Doch, wer schuf die starken Stücken, daraus das Schwert du dir geschweisst? SIEGFRIED Was weiss ich davon? Ich weiss allein, dass die Stücke mir nichts nützten, schuf ich das Schwert mir nicht neu. WANDERER bricht in ein freudig gemütliches Lachen aus Das mein ich wohl auch! Er betrachtet Siegfried wohlgefällig SIEGFRIED verwundert Was lachst du mich aus? Alter Frager! Hör einmal auf; lass mich nicht länger hier schwatzen! Kannst du den Weg mir weisen, so rede vermagst du s nicht, so halte dein Maul! WANDERER Geduld, du Knabe! Dünk ich dich alt, so sollst du Achtung mir bieten. SIEGFRIED Das wär nicht übel! Solang ich lebe, stand mir ein Alter stets im Wege; den hab ich nun fortgefegt. Stemmst du dort länger steif dich mir entgegen, sieh dich vor, sag ich, mit entsprechender Gebärde dass du wie Mime nicht fährst! Er tritt noch näher an den Wanderer heran Wie siehst du denn aus? Was hast du gar für nen grossen Hut? Warum hängt er dir so ins Gesicht? WANDERER immer ohne seine Stellung zu verlassen Das ist so Wand rers Weise, wenn dem Wind entgegen er geht. SIEGFRIED immer näher ihn betrachtend Doch darunter fehlt dir ein Auge! Das schlug dir einer gewiss schon aus, dem du zu trotzig den Weg vertratst? Mach dich jetzt fort, sonst könntest du leicht das andere auch noch verlieren. WANDERER Ich seh , mein Sohn, wo du nichts weisst, da weisst du dir leicht zu helfen. Mit dem Auge, das als andres mir fehlt, erblickst du selber das eine, das mir zum Sehen verblieb. SIEGFRIED der sinnend zugehört hat, bricht jetzt unwillkürlich in helles Lachen aus Zum Lachen bist du mir lustig! Doch hör , nun schwatz ich nicht länger geschwind, zeig mir den Weg, deines Weges ziehe dann du; zu nichts andrem acht ich dich nütz drum sprich, sonst spreng ich dich fort! WANDERER weich Kenntest du mich, kühner Spross, den Schimpf spartest du mir! Dir so vertraut, trifft mich schmerzlich dein Dräuen. Liebt ich von je deine lichte Art, Grauen auch zeugt ihr mein zürnender Grimm. Dem ich so hold bin, Allzuhehrer, heut nicht wecke mir Neid er vernichtete dich und mich! SIEGFRIED Bleibst du mir stumm, störrischer Wicht? Weich von der Stelle, denn dorthin, ich weiss, führt es zur schlafenden Frau. So wies es mein Vöglein, das hier erst flüchtig entfloh. Es wird schnell wieder ganz finster WANDERER in Zorn ausbrechend und in gebieterischer Stellung Es floh dir zu seinem Heil! Den Herrn der Raben erriet es hier weh ihm, holen sie s ein! Den Weg, den es zeigte, sollst du nicht ziehn! SIEGFRIED tritt mit Verwunderung in trotziger Stellung zurück Hoho! Du Verbieter! Wer bist du denn, dass du mir wehren willst? WANDERER Fürchte des Felsens Hüter! Verschlossen hält meine Macht die schlafende Maid wer sie erweckte, wer sie gewänne, machtlos macht er mich ewig! Ein Feuermeer umflutet die Frau, glühende Lohe umleckt den Fels wer die Braut begehrt, dem brennt entgegen die Brunst. Er winkt mit dem Speere nach der Felsenhöhe Blick nach der Höh ! Erlugst du das Licht? Es wächst der Schein, es schwillt die Glut; sengende Wolken, wabernde Lohe wälzen sich brennend und prasselnd herab ein Lichtmeer umleuchtet dein Haupt Mit wachsender Helle zeigt sich von der Höhe des Felsens her ein wabernder Feuerschein bald frisst und zehrt dich zündendes Feuer. Zurück denn, rasendes Kind! SIEGFRIED Zurück, du Prahler, mit dir! Er schreitet weiter, der Wanderer stellt sich ihm entgegen Dort, wo die Brünste brennen, zu Brünnhilde muss ich dahin! WANDERER Fürchtest das Feuer du nicht, den Speer vorhaltend so sperre mein Speer dir den Weg! Noch hält meine Hand der Herrschaft Haft das Schwert, das du schwingst, zerschlug einst dieser Schaft noch einmal denn zerspring es am ew gen Speer! Er streckt den Speer vor SIEGFRIED das Schwert ziehend Meines Vaters Feind! Find ich dich hier? Herrlich zur Rache geriet mir das! Schwing deinen Speer in Stücken spalt ihn mein Schwert! Er haut dem Wanderer mit einem Schlage den Speer in zwei Stücken; ein Blitzstrahl fährt daraus nach der Felsenhöhe zu, wo von nun an der bisher mattere Schein in immer helleren Feuerflammen zu lodern beginnt. Starker Donner, der schnell sich abschwächt, begleitet den Schlag. Die Speerstücken rollen zu des Wanderers Füssen. Er rafft sie ruhig auf WANDERER zurückweichend Zieh hin! Ich kann dich nicht halten! Er verschwindet plötzlich in völliger Finsternis SIEGFRIED Mit zerfocht ner Waffe wich mir der Feige? Die wachsende Helle der immer tiefer sich senkenden Feuerwolken trifft Siegfrieds Blick Ha! Wonnige Glut! Leuchtender Glanz! Strahlend nun offen steht mir die Strasse. Im Feuer mich baden! Im Feuer zu finden die Braut - Hoho! Hahei! Jetzt lock ich ein liebes Gesell! Siegfried setzt sein Horn an und stürzt, seine Lockweise blasend, sich in das wogende Feuer, welches sich, von der Höhe herabdringend, nun auch über den Vordergrund ausbreitet. Siegfried, den man bald nicht mehr erblickt, scheint sich nach der Höhe zu entfernen. Hellstes Leuchten der Flammen. Danach beginnt die Glut zu erbleichen und löst sich allmählich in ein immer feineres, wie durch die Morgenröte beleuchtetes Gewölk auf DRITTE SZENE Siegfried, Brünnhilde Das immer zarter gewordene Gewölk hat sich in einen feinen Nebelschleier von rosiger Färbung aufgelöst und zerteilt sich nun in der Weise, dass der Duft sich gänzlich nach oben verzieht und endlich nur noch den heiteren, blauen Tageshimmel erblicken lässt, während am Saume der nun sichtbar werdenden Felsenhöhe - ganz die gleiche Szene wie im dritten Aufzug der "Walküre" - ein morgenrötlicher Nebelschleier haften bleibt, welcher zugleich an die in der Tiefe noch lodernde Zauberlohe erinnert. Die Anordnung der Szene ist durchaus dieselbe wie am Schlusse der "Walküre" im Vordergrunde, unter der breitästigen Tanne, liegt Brünnhilde in vollständiger, glänzender Panzerrüstung, mit dem Helm auf dem Haupte, den langen Schild über sich gedeckt, in tiefem Schlafe SIEGFRIED gelangt von aussen her auf den felsigen Saum der Höhe und zeigt sich dort zuerst nur mit dem Oberleibe so blickt er lange staunend um sich Selige Öde auf sonniger Höh ! Er steigt vollends herauf und betrachtet, auf einem Felsensteine des hinteren Abhanges stehend, mit Verwunderung die Szene. Er blickt zur Seite in den Tann und schreitet etwas vor Was ruht dort schlummernd im schattigen Tann? Ein Ross ist s, rastend in tiefem Schlaf! Langsam näher kommend, hält er verwundert an, als er noch aus einiger Entfernung Brünnhildes Gestalt wahrnimmt Was strahlt mir dort entgegen? Welch glänzendes Stahlgeschmeid? Blendet mir noch die Lohe den Blick? Er tritt näher hinzu Helle Waffen! Heb ich sie auf? Er hebt den Schild ab und erblickt Brünnhildes Gestalt, während ihr Gesicht jedoch noch zum grossen Teil vom Helm verdeckt ist Ha! In Waffen ein Mann wie mahnt mich wonnig sein Bild! Das hehre Haupt drückt wohl der Helm? Leichter würd ihm, löst ich den Schmuck. Vorsichtig löst er den Helm und hebt ihn der Schlafenden vom Haupte ab langes lockiges Haar bricht hervor. Siegfried erschrickt Ach! Wie schön! Er bleibt in den Anblick versunken Schimmernde Wolken säumen in Wellen den hellen Himmelssee; leuchtender Sonne lachendes Bild strahlt durch das Wogengewölk! Er neigt sich tiefer zu der Schlafenden hinab Von schwellendem Atem schwingt sich die Brust brech ich die engende Brünne? Er versucht mit grosser Behutsamkeit, die Brünne zu lösen Komm, mein Schwert, schneide das Eisen! Er zieht sein Schwert, durchschneidet mit zarter Vorsicht die Panzerringe zu beiden Seiten der ganzen Rüstung und hebt dann die Brünne und die Schienen ab, so dass nun Brünnhilde in einem weichen weiblichen Gewande vor ihm liegt. Er fährt erschreckt und staunend auf Das ist kein Mann! Er starrt mit höchster Aufgeregtheit auf die Schlafende hin Brennender Zauber zückt mir ins Herz; feurige Angst fasst meine Augen mir schwankt und schwindelt der Sinn! Er gerät in höchste Beklemmung Wen ruf ich zum Heil, dass er mir helfe? Mutter! Mutter! Gedenke mein! Er sinkt, wie ohnmächtig, an Brünnhildes Busen. Langes Schweigen. Dann fährt er seufzend auf Wie weck ich die Maid, dass sie ihr Auge mir öffne? Das Auge mir öffne? Blende mich auch noch der Blick? Wagt es mein Trotz? Ertrüg ich das Licht? Mir schwebt und schwankt und schwirrt es umher! Sehrendes Sehnen zehrt meine Sinne; am zagenden Herzen zittert die Hand! Wie ist mir Feigem? Ist dies das Fürchten? O Mutter! Mutter! Dein mutiges Kind! Im Schlafe liegt eine Frau die hat ihn das Fürchten gelehrt! Wie end ich die Furcht? Wie fass ich Mut? Dass ich selbst erwache, muss die Maid mich erwecken! Indem er sich der Schlafenden von neuem nähert, wird er wieder von zarteren Empfindungen an ihren Anblick gefesselt. Er neigt sich tiefer hinab Süss erbebt mir ihr blühender Mund. Wie mild erzitternd mich Zagen er reizt! Ach! Dieses Atems wonnig warmes Gedüft! wie in Verzweiflung Erwache! Erwache! Heiliges Weib! Er starrt auf sie hin Sie hört mich nicht. gedehnt mit gepresstem, drängendem Ausdruck So saug ich mir Leben aus süssesten Lippen, sollt ich auch sterbend vergehn! Er sinkt, wie ersterbend, auf die Schlafende und heftet mit geschlossenen Augen seine Lippen auf ihren Mund. Brünnhilde schlägt die Augen auf. Siegfried fährt auf und bleibt vor ihr stehen. Brünnhilde richtet sich langsam zum Sitze auf. Sie begrüsst mit feierlichen Gebärden der erhobenen Arme ihre Rückkehr zur Wahrnehmung der Erde und des Himmels BRÜNNHILDE Heil dir, Sonne! Heil dir, Licht! Heil dir, leuchtender Tag! Lang war mein Schlaf; ich bin erwacht. Wer ist der Held, der mich erweckt ? SIEGFRIED von ihrem Blicke und ihrer Stimme feierlich ergriffen, steht wie festgebannt Durch das Feuer drang ich, das den Fels umbrann; ich erbrach dir den festen Helm Siegfried bin ich, der dich erweckt . BRÜNNHILDE hoch aufgerichtet sitzend Heil euch, Götter! Heil dir, Welt! Heil dir, prangende Erde! Zu End ist nun mein Schlaf; erwacht, seh ich Siegfried ist es, der mich erweckt! SIEGFRIED in erhabenste Verzückung ausbrechend O Heil der Mutter, die mich gebar; Heil der Erde, die mich genährt! Dass ich das Aug erschaut, das jetzt mir Seligem lacht! BRÜNNHILDE mit grösster Bewegtheit O Heil der Mutter, die dich gebar! Heil der Erde, die dich genährt! Nur dein Blick durfte mich schau n, erwachen durft ich nur dir! Beide bleiben voll strahlenden Entzückens in ihren gegenseitigen Anblick verloren O Siegfried! Siegfried! Seliger Held! Du Wecker des Lebens, siegendes Licht! O wüsstest du, Lust der Welt, wie ich dich je geliebt! Du warst mein Sinnen, mein Sorgen du! Dich Zarten nährt ich, noch eh du gezeugt; noch eh du geboren, barg dich mein Schild so lang lieb ich dich, Siegfried! SIEGFRIED leise und schüchtern So starb nicht meine Mutter? Schlief die minnige nur? BRÜNNHILDE lächelnd, freundlich die Hand nach ihm ausstreckend Du wonniges Kind! Deine Mutter kehrt dir nicht wieder. Du selbst bin ich, wenn du mich Selige liebst. Was du nicht weisst, weiss ich für dich; doch wissend bin ich nur - weil ich dich liebe! O Siegfried! Siegfried! Siegendes Licht! Dich liebt ich immer; denn mir allein erdünkte Wotans Gedanke. Der Gedanke, den ich nie nennen durfte; den ich nicht dachte, sondern nur fühlte; für den ich focht, kämpfte und stritt; für den ich trotzte dem, der ihn dachte; für den ich büsste, Strafe mich band, weil ich nicht ihn dachte und nur empfand! Denn der Gedanke - dürftest du s lösen! - mir war er nur Liebe zu dir! SIEGFRIED Wie Wunder tönt, was wonnig du singst; doch dunkel dünkt mich der Sinn. Deines Auges Leuchten seh ich licht; deines Atems Wehen fühl ich warm; deiner Stimme Singen hör ich süss doch was du singend mir sagst, staunend versteh ich s nicht. Nicht kann ich das Ferne sinnig erfassen, wenn alle Sinne dich nur sehen und fühlen! Mit banger Furcht fesselst du mich du Einz ge hast ihre Angst mich gelehrt. Den du gebunden in mächtigen Banden, birg meinen Mut mir nicht mehr! Er verweilt in grosser Aufregung, sehnsuchtsvollen Blick auf sie heftend BRÜNNHILDE wendet sanft das Haupt zur Seite und richtet ihren Blick nach dem Tann Dort seh ich Grane, mein selig Ross wie weidet er munter, der mit mir schlief! Mit mir hat ihn Siegfried erweckt. SIEGFRIED in der vorigen Stellung verbleibend Auf wonnigem Munde weidet mein Auge in brünstigem Durst doch brennen die Lippen, dass der Augen Weide sie labe! BRÜNNHILDE deutet ihm mit der Hand nach ihren Waffen, die sie gewahrt Dort seh ich den Schild, der Helden schirmte; dort seh ich den Helm, der das Haupt mir barg er schirmt, er birgt mich nicht mehr! SIEGFRIED Eine selige Maid versehrte mein Herz; Wunden dem Haupte schlug mir ein Weib ich kam ohne Schild und Helm! BRÜNNHILDE mit gesteigertem Wehmut Ich sehe der Brünne prangenden Stahl ein scharfes Schwert schnitt sie entzwei; von dem maidlichen Leibe löst es die Wehr ich bin ohne Schutz und Schirm, ohne Trutz ein trauriges Weib! SIEGFRIED Durch brennendes Feuer fuhr ich zu dir! Nicht Brünne noch Panzer barg meinen Leib nun brach die Lohe mir in die Brust. Es braust mein Blut in blühender Brunst; ein zehrendes Feuer ist mir entzündet die Glut, die Brünnhilds Felsen umbrann, die brennt mir nun in der Brust! O Weib, jetzt lösche den Brand! Schweige die schäumende Glut! Er hat sie heftig umfasst sie springt auf, wehrt ihm mit der höchsten Kraft der Angst, und entflieht nach der anderen Seite BRÜNNHILDE Kein Gott nahte mir je! Der Jungfrau neigten scheu sich die Helden heilig schied sie aus Walhall! Wehe! Wehe! Wehe der Schmach, der schmählichen Not! Verwundet hat mich, der mich erweckt! Er erbrach mir Brünne und Helm Brünnhilde bin ich nicht mehr! SIEGFRIED Noch bist du mir die träumende Maid Brünnhildes Schlaf brach ich noch nicht. Erwache, sei mir ein Weib! BRÜNNHILDE in Betäubung Mir schwirren die Sinne, mein Wissen schweigt soll mir die Weisheit schwinden? SIEGFRIED Sangst du mir nicht, dein Wissen sei das Leuchten der Liebe zu mir? BRÜNNHILDE vor sich hinstarrend Trauriges Dunkel trübt meinen Blick; mein Auge dämmert, das Licht verlischt Nacht wird s um mich. Aus Nebel und Grau n windet sich wütend ein Angstgewirr Schrecken schreitet und bäumt sich empor! Sie birgt heftig die Augen mit beiden Händen SIEGFRIED indem er ihr sanft die Hände von den Augen löst Nacht umfängt gebund ne Augen. Mit den Fesseln schwindet das finstre Grau n. Tauch aus dem Dunkel und sieh sonnenhell leuchtet der Tag! BRÜNNHILDE in höchster Ergriffenheit Sonnenhell leuchtet der Tag meiner Schmach! O Siegfried! Siegfried! Sieh meine Angst! Ihre Miene verrät, dass ihr ein anmutiges Bild vor die Seele tritt, von welchem ab sie den Blick mit Sanftmut wieder auf Siegfried richtet Ewig war ich, ewig bin ich, ewig in süss sehnender Wonne, doch ewig zu deinem Heil! O Siegfried! Herrlicher! Hort der Welt! Leben der Erde! Lachender Held! Lass, ach lass, lasse von mir! Nahe mir nicht mit der wütenden Nähe! Zwinge mich nicht mit dem brechenden Zwang, zertrümmre die Traute dir nicht! Sahst du dein Bild im klaren Bach? Hat es dich Frohen erfreut? Rührtest zur Woge das Wasser du auf, zerflösse die klare Fläche des Bachs dein Bild sähst du nicht mehr, nur der Welle schwankend Gewog ! So berühre mich nicht, trübe mich nicht! Ewig licht lachst du selig dann aus mir dir entgegen, froh und heiter ein Held! O Siegfried! Leuchtender Spross! Liebe dich und lasse von mir vernichte dein Eigen nicht! SIEGFRIED Dich lieb ich o liebtest mich du! Nicht hab ich mehr mich o, hätte ich dich! Ein herrlich Gewässer wogt vor mir; mit allen Sinnen seh ich nur sie, die wonnig wogende Welle. Brach sie mein Bild, so brenn ich nun selbst, sengende Glut in der Flut zu kühlen; ich selbst, wie ich bin, spring in den Bach o, dass seine Wogen mich selig verschlängen, mein Sehnen schwänd in der Flut! Erwache, Brünnhilde! Wache, du Maid! Lache und lebe, süsseste Lust! Sei mein! Sei mein! Sei mein! BRÜNNHILDE sehr innig O Siegfried! Dein war ich von je! SIEGFRIED feurig Warst du s von je, so sei es jetzt! BRÜNNHILDE Dein werd ich ewig sein! SIEGFRIED Was du sein wirst, sei es mir heut ! Fasst dich mein Arm, umschling ich dich fest; schlägt meine Brust brünstig die deine; zünden die Blicke, zehren die Atem sich; Aug in Auge, Mund an Mund dann bist du mir, was bang du mir warst und wirst! Dann brach sich die brennende Sorge, ob jetzt Brünnhilde mein? Er hat sie umfasst BRÜNNHILDE Ob jetzt ich dein? Göttliche Ruhe rast mir in Wogen; keuschestes Licht lodert in Gluten himmlisches Wissen stürmt mir dahin, Jauchzen der Liebe jagt es davon! Ob jetzt ich dein? Siegfried! Siegfried! Siehst du mich nicht? Wie mein Blick dich verzehrt, erblindest du nicht? Wie mein Arm dich presst, entbrennst du mir nicht? Wie in Strömen mein Blut entgegen dir stürmt, das wilde Feuer, fühlst du es nicht? Fürchtest du, Siegfried, fürchtest du nicht das wild wütende Weib? Sie umfasst ihn heftig SIEGFRIED in freudigem Schreck Ha! Wie des Blutes Ströme sich zünden, wie der Blicke Strahlen sich zehren, Wie die Arme brünstig sich pressen, - kehrt mir zurück mein kühner Mut, und das Fürchten, ach! Das ich nie gelernt, das Fürchten, das du mich kaum gelehrt das Fürchten, - mich dünkt - ich Dummer vergass es nun ganz! Er hat bei den letzten Worten Brünnhilde unwillkürlich losgelassen BRÜNNHILDE im höchsten Liebesjubel wild auflachend O kindischer Held! O herrlicher Knabe! Du hehrster Taten töriger Hort! Lachend muss ich dich lieben, lachend will ich erblinden, lachend lass uns verderben, lachend zugrunde gehn! Fahr hin, Walhalls leuchtende Welt! Zerfall in Staub deine stolze Burg! Leb wohl, prangende Götterpracht! End in Wonne, du ewig Geschlecht! Zerreisst, ihr Nornen, das Runenseil! Götterdämm rung, dunkle herauf! Nacht der Vernichtung, neble herein! Mir strahlt zur Stunde Siegfrieds Stern; er ist mir ewig, ist mir immer, Erb und Eigen, ein und all leuchtende Liebe, lachender Tod! SIEGFRIED Lachend erwachst du Wonnige mir Brünnhilde lebt, Brünnhilde lacht! Heil dem Tage, der uns umleuchtet! Heil der Sonne, die uns bescheint! Heil dem Licht, das der Nacht enttaucht! Heil der Welt, der Brünnhilde lebt! Sie wacht, sie lebt, sie lacht mir entgegen. Prangend strahlt mir Brünnhildes Stern! Sie ist mir ewig, ist mir immer, Erb und Eigen, ein und all leuchtende Liebe, lachender Tod! Brünnhilde stürzt sich in Siegfrieds Arme. Der Vorhang fällt この日本語テキストは、 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス の下でライセンスされています。@wagnerianchan Wagner,Richard/Siegfried
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